2023年も今日27日を含めて、あと5日。2024年の幕開けを飾る「初日の出」は、関東以西の太平洋側ほど見られる可能性が高いでしょう。元旦は風が冷たくなりますので、万全な防寒対策を。北陸以北の日本海側は雪で、ふぶく所も。ご来光は計画の見直しが必要な所も。

●2024年「初日の出」 各地の時刻は?

今年2023年も、今日27日を含めてあと5日となりました。
2024年の幕開けを飾る「初日の出」を見に行く計画をされている方もいらっしゃると思います。

日の出・日の入りの時刻は、太陽の上辺が地平線(または水平線)に一致する時刻と定義しています。日の出は、太陽が地平線から顔を出し始めた瞬間、日の入りで言えば、太陽が地平線に沈みきって見えなくなった瞬間です。

2024年の各地の「初日の出」の時刻は、札幌が7時06分、秋田が7時00分、仙台が6時53分、東京が6時51分、名古屋が7時01分、大阪と金沢が7時5分、高知が7時10分、広島が7時16分、松江が7時17分、福岡が7時23分、鹿児島と那覇が7時17分です。

なお、日本の領土で最も早く「初日の出」となるのは、南鳥島の午前5時27分ですが人は定住していません。人が住んでいる場所で最も早い「初日の出」は、小笠原諸島にある父島の夜明山で午前6時17分となります。

島を除いて、北海道・本州・四国・九州でいちばん早く初日の出を見られるのは富士山の山頂(標高3776メートル)で、午前6時42分です。
標高が高い場所では平地(標高0mの場所)より、日の出が早くなるため、もっと東にある標高の低い場所よりも、初日の出を先に見ることができます。

北海道・本州、四国、九州の平地で最も早く「初日の出」となるのは、千葉県の犬吠埼(いぬぼうさき)で午前6時46分です。日本の領土で「初日の出」が一番遅いのは、日本最西端にある沖縄県の与那国島で7時32分です。
初日の出が一番早い南鳥島から一番遅い与那国島までの時間の差は、2時間5分もあります。

●大晦日~元日は全国的に荒れた天気

気になる天気ですが、31⽇の大晦日は、低気圧が発達しながら⽇本付近を進み、その後は次第に冬型の気圧配置となるでしょう。

31日は西日本から北日本にかけて広い範囲で天気は崩れ、荒れた天気になりそうです。強まる雨や風にご注意ください。
次第に北寄りの風に変わり、上空には強い寒気が流れ込むでしょう。北陸ははじめ雨の所も、標高の高い場所から次第に雪に変わる見込みです。低気圧が近づく東北や北海道は、午前中から湿った雪になり、午後は雪や風が強まるでしょう。

1日の元日にかけて、北陸から北の日本海側は広く雪が降り、風も強いためふぶく所もあるでしょう。
2024年の「初日の出」が見られる時間帯は、北日本の山や中部山岳の標高の高い所では、暴風雪となる恐れがあります。ご来光を見に行く予定のある方は、予定変更や中止も検討する必要があるでしょう。安全第一で行動をなさってください。

関東から西の太平洋側の平野部ほど晴れて、2024年のスタートを飾る初日の出が期待できそうです。初日の出を見に行く方は、風が身にしみる寒さとなるため、万全な防寒対策が必要でしょう。晴れる地域でも、強い風にご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士