道路の気象影響予測 最強寒波で大雪 平地も大規模な交通障害の恐れ 影響いつまで?
今日22日も日本付近は冬型の気圧配置で、強い寒気が流れ込んでいます。日本海側は広く雪が降り、北陸を中心に平地でも大雪となっています。道路の気象影響リスクが高い状態が続きます。車の立ち往生などに警戒してください。
●北海道~北陸でリスク大 車の立ち往生に警戒
今日22日(金)が寒波のピークとなっており、日本海側は広く雪が降り、積雪となっています。特に「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」による活発な雪雲が流れ込んでいる北陸を中心に平地でも大雪となっています。未明には富山県に、朝には福井県に、昼前には石川県に大規模な交通障害の発生する恐れが高まっているとして、「顕著な大雪に関する気象情報」を発表しました。
道路の気象影響予測をみますと、北海道は23日(土)夜にかけて、北陸は23日(土)明け方にかけて、特にリスクが高くなっています。大雪によって、車の立ち往生が発生する恐れがあります。大雪となっているエリアでは、不要不急の外出を控えてください。やむを得ず車を運転する場合は、冬用タイヤやチェーンの装着に加え、スコップや砂などの冬用装備を車に積んでおくようにしましょう。通行止めなど影響がでている道路もありますので、最新の交通情報に注意し、迂回や通行ルートの見直しも検討してください。
その後も寒気の影響が続き、北海道は24日(日)夜にかけて、東北や北陸は24日(日)明け方にかけて雪による影響が続くでしょう。
関東北部の山間部や長野県、東海(岐阜北部)も、23日(土)午前中にかけて、積雪や路面の凍結に注意が必要です。
●近畿~九州も影響続く 影響いつまで?
近畿から四国は23日(土)午前中にかけて、九州は23日(土)夜にかけて影響リスクが高めとなっています。山沿いを中心に大雪となっており、山陰などでは平地でも積雪となっています。西日本でも所々でスタッドレスタイヤやチェーンの装着を義務付ける冬用タイヤ規制となっています。ノーマルタイヤは危険です。車は冬の装備で、雪道に慣れない場合は、公共交通機関を使うなど無理のないようにしてください。朝晩を中心に冷え込み、路面が凍結する所もありますので、路面状況の変化にも注意が必要です。
23日(土)の日中は西日本から次第に雪は弱まり、24日(日)以降は北陸から北海道の雪の降り方も弱まるでしょう。25日(月)は日本海側も穏やかな天気になりそうです。
●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。
●雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を
もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。