日本列島は各地で荒れた天気となっています。北海道は暴風警報が発表中で、午後は大雨の恐れも。また、今夜から西回りで寒気が流入し、西日本は山では大雪、平地でシーズン初の積雪の所も。あす18日にかけて、いったん雨がやむ所も、突然の強雨や落雷、突風など注意。

●関東から北に活発な雨雲 北海道に暴風警報発表中

発達しながら東進中の2つの低気圧や前線の影響で、日本列島は雨や風が強まり、各地で荒れた天気となっています。
静岡県東伊豆町稲取では午前11時10分までの1時間に31.0ミリのバケツをひっくり返したような雨が降りました。関東でも局地的に雨が強まっています。

また、沿岸部では、風も強く吹いている所があり、最大瞬間風速は、千葉県勝浦市で27.1メートル(午後0時37分・南南西)、北海道室蘭市では26.4メートル(午前8時51分・東南東)を観測しました。看板が落下するような、危険な暴風の吹いている所があります。
午後0時30分現在、北海道の広い範囲に暴風警報が発表中です。

●あす18日にかけて暴風警報エリア拡大 雨やんでも強雨・落雷・突風に注意

活発な雨雲が北上し、きょう17日午後は、北日本でも雨が強まり、局地的に激しく降る所があるでしょう。雨に加えて、台風並みの暴風が吹き荒れる恐れもあります。外出は大荒れの時間帯はできるだけ控えるなど、十分警戒してください。

また、暴風に警戒が必要なエリアは、あす18日にかけて拡大するでしょう。いったん雨があがっても、強い西寄りの風で時雨となったり、突然強雨になったりすることもありそうです。あす18日も雨具を備えてお出かけください。また、落雷や竜巻などの突風の恐れもあります。雷が鳴る音が聞こえたら、安全な場所にすぐに移動するようにしてください。

●今夜から強い寒気が西回りで流入 西日本の山は大雪の恐れ

今夜からあす18日にかけて、西日本の上空約5500メートルには、マイナス30度以下の、この時期としては非常に強い寒気が流れ込む見込みです。
このため中国地方や九州北部など西日本の山地では、今夜遅くから雪が降り、18日は大雪となる恐れがあります。
西から北西の風が非常に強く吹くため、平地にも雪雲が流れ込み、積雪となる所もあるでしょう。西日本の平地で今シーズン初めての積雪となる恐れがあります。車は必ず冬の装備で、路面の凍結による交通の影響など注意してください。

●シーズン最初の雪 運転で注意するキーワードは「ふゆとじこ」

あす18日にかけては、西日本でシーズン最初の雪となる所があるでしょう。
車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。

(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。

(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。

(3) 時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。

(4) 時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。

(5) こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。

5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士