あす5日は、低気圧が発達しながら北日本を通過し、次第に西高東低の冬の気圧配置へ。北海道や東北では、急激に雨や風が強まり、警報級大雨や警報級暴風となる恐れがあります。6日にかけて大荒れの天気に十分警戒し、荒天時はできるだけ外出を控えた方が良さそうです。

●あす5日 北日本を低気圧や前線通過 6日にかけて次第に冬型へ

あす5日以降、北日本は大荒れの天気になるでしょう。

きょう4日夜には日本海に低気圧が発生します。あす5日は、低気圧が発達しながら北海道付近を通過し、前線が東北や北陸地方を南下するでしょう。
前線に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込む一方、北日本の上空5500メートル付近には、マイナス21℃以下の強い寒気が南下する見込みです。このため、あす5日から6日にかけては、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

北日本は次第に今シーズン初めてとなる西高東低の冬型の気圧配置に変わる見込みです。6日朝の予想天気図を見ると、等圧線の間隔がかなり狭くなっていて、北日本や北陸を中心に、西または北寄りの風が強まる見込みです。

●5日~6日 北日本や北陸 暴風・高波・大雨に警戒

北海道や東北では、きょう4日夜遅くから次第に荒れた天気になるでしょう。雷を伴って断続的に激しい雨や強い雨が降り、大雨となる所がある見込みです。
あす5日は夜から急速に風が強まり、あさって6日にかけて非常に強い風が吹く恐れがあります。
北海道や東北では、あす5日以降は急激に雨や風が強まり、警報級大雨や警報級暴風となる恐れがあります。新潟県など北陸でも風が強まるでしょう。荒天時はできるだけ外出を控えた方が良さそうです。

また、海は大しけとなる見込みです。6日頃にかけて、東北の日本海側や北陸、北海道では暴風や高波に警戒してください。海は危険ですので、むやみに近づかないでください。

きょう4日は、北海道大雪山系の旭岳で初冠雪が観測され、今シーズン全国で初めての雪の便りとなりました。(平年より9日遅く、昨年より1日早い)
強い寒気の南下で、7日頃にかけては、北陸から北海道の標高の高い山では雪の降る所もあり、初冠雪など新たな冬の便りが届くかもしれません。

●予想される風・波・雨

<暴風・高波>
北日本では5日夜から6日にかけて、非常に強い風が吹き、海上では大しけやしけとなるでしょう。

5日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北海道地方 20メートル(35メートル)
東北地方  18メートル(30メートル)

6日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北海道地方 20から24メートル(30から40メートル)
東北地方  20から24メートル(25から35メートル)

5日に予想される波の高さ
北海道地方、東北地方 4メートル

6日に予想される波の高さ
北海道地方、東北地方 6メートル

北日本では、5日から6日にかけて暴風に警戒してください。また6日は高波に警戒してください。

<大雨・雷・突風>
北日本を中心に5日にかけて大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った激しい雨が降る所があるでしょう。
また、北日本では6日にかけて、大雨となる所があるでしょう。

5日18時までの24時間に予想される雨量(多い所)
北海道地方 100ミリ
東北地方 60ミリ

6日18時までの24時間に予想される雨量(多い所)
北海道地方 100から150ミリ
東北地方  50から100ミリ

土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、北日本を中心に、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
また、降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士