大気不安定 午後の発雷確率は関東内陸部で高く 局地的大雨の恐れ 道路冠水など注意
きょう5日は日が差している所もありますが、大気の状態が不安定となっています。午後の発雷確率は九州北部や中国地方、関東で高くなっていて、局地的な大雨や雷雨の恐れがあるでしょう。きのう4日に続き、突然の大雨による道路の冠水などに、十分な注意が必要です。
●きょう5日 午前中から非常に激しい雨の所も
きょう5日は日が差している所もありますが、湿った空気や上空の寒気の影響で、全国的に大気の状態が不安定となっています。
北海道新千歳空港では午前5時36分までの1時間に52.0ミリの非常に激しい雨を観測し、鳥取県境港市では午前7時54分までの1時間に49.0ミリの激しい雨を観測しました。
北海道や中国地方だけでなく、局地的に活発な雨雲が点在しています。
●関東も午後は激しい雨の恐れ
きょう5日は、晴れている所も、気温の上昇とともに、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
発雷確率は、関東でも北部や内陸部を中心にかなり高くなっていて、局地的な大雨や雷雨になる恐れがあります。
きのう4日は栃木県や茨城県で猛烈な雨が降り、道路が冠水するなどの被害がありました。
これまでの大雨によって、地盤の緩んでいる所があり、通常より少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まりやすい地域があります。
きょう5日も突然の大雨による災害に十分な注意が必要です。
車で移動する際には、できるだけアンダーパスなど危険な箇所は避けるルートを使用するなど、注意してください。
●ゲリラ豪雨の前兆
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
①「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。
②「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。
③「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の可能性がありますので、ご注意ください。