台風11号は先島諸島に接近 台風12号の暖湿気は本州に 来週は雨で猛暑は収まる
台風11号は3日(日)にかけて沖縄県の先島諸島に接近するでしょう。台風12号は次第に熱帯低気圧に変わりますが、暖かく湿った空気を運び込み、関東を中心に3日(日)夜から4日(月)にかけて活発な雨雲がかかりそうです。来週は前線や新たな熱帯低気圧の影響で九州から東北は雨の降る日が多くなるでしょう。猛烈な暑さはようやくトーンダウンしそうです。
●台風11号 3日(日)にかけて沖縄の先島諸島に接近
台風11号は3日(日)にかけて、強い勢力で先島諸島に接近する見込みです。
沖縄は3日(日)にかけて、宮古島や石垣島など先島諸島を中心に非常に強い風が吹き、激しい雨が降って大雨となる所があるでしょう。強風や大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要です。海上はうねりを伴い大しけとなる所がある見込みです。海岸付近には近づかないようにしてください。また、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に十分注意してください。
●台風12号 暖かく湿った空気を運び込む
台風12号は小笠原近海を北西へ進み、3日(日)は伊豆諸島の南で熱帯低気圧に変わるでしょう。次第に熱帯低気圧に変わりますが、雨雲の元となる暖かく湿った空気を運びこむため、油断はできません。
3日(日)は関東を中心に夕方以降は次第に雨や雷雨になるでしょう。雨脚の強まる所もありそうです。4日(月)は九州から東北にかけて太平洋側を中心に雨が降るでしょう。特に、関東は活発な雨雲がかかり、雨量が多くなる恐れがあります。
●前線や湿った空気 雨の日が多く
台風11号と台風12号のほかにも、南の海上には熱帯低気圧が発生する予想です。また、5日(火)以降は、前線が北日本から西日本付近に延び、前線に向かって熱帯低気圧周辺の暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。
全国的に雲が広がりやすく、九州から東北では断続的に雨が降り、雨脚の強まる所もありそうです。水不足となっている新潟県などには恵みの雨となるでしょう。
●猛暑はようやくトーンダウン
この夏は記録的な猛暑となりましたが、ようやく猛烈な暑さの出口が見えてきました。
3日(日)は、まだ平年を上回る厳しい暑さの所が多く、大阪市は37℃と体温超えの暑さとなるでしょう。4日(月)も秋田市や名古屋市、大阪市など所々で猛暑日(最高気温35℃以上)となりますが、5日(火)以降は猛暑日地点は少なくなりそうです。猛烈な暑さは収まりますが、湿度が高く、蒸し暑くなりますので、引き続き熱中症にはご注意ください。