南の海上に3つの台風が発生しています。今後、新たな熱帯擾乱が次々に発生する可能性があります。残暑は、まだまだ厳しいでしょう。ただ、北海道では来週後半から秋の気配を感じられそうです。

●南の海上に3つの台風 影響は?

きょう1日、南の海上には台風が3つ発生しています。

【台風11号】
強い台風11号は、3日にかけて、沖縄地方に接近する見込みです。
先島諸島を中心にあす2日から3日、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散する恐れもある猛烈な風が吹く見込みです。台風の暴風域の範囲は比較的狭いため、台風11号が接近すると、急に暴風が吹くでしょう。沖縄では、暴風に厳重に警戒してください。高波にも警戒が必要です。
台風の接近に伴って潮位が高くなる所があります。3日にかけて、海岸付近の低地での高潮による浸水や冠水に十分注意してください。台風の進路等によっては、警報級の高潮になる恐れがあります。
2日は、警報級の大雨になる恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水にも十分な注意が必要です。

【台風12号】
台風12号は、あす2日夜のはじめ頃から3日未明にかけて、小笠原諸島に最も接近する見込みです。
小笠原諸島では、あす2日夕方から3日にかけて強い風が吹き、海上はうねりを伴ってしけるでしょう。警報級の高波になる可能性もあります。2日夜のはじめ頃から夜遅くにかけて、潮位が高くなる恐れもあります。
2日夜のはじめ頃から3日にかけて雷を伴って激しい雨の降る所があるでしょう。台風の進路や発達の程度によっては、警報級の大雨になる可能性があります。
小笠原諸島では、高波や強風、高潮、大雨に注意が必要です。

台風12号は、4日までに、日本の南で熱帯低気圧に変わる見込みです。熱帯由来の暖かく湿った空気が、九州や四国を中心に流れ込むでしょう。広く曇りや雨で、九州や四国付近では、雨雲が発達しやすくなりそうです。今後、最新の気象情報をご確認ください。

【台風9号】
南シナ海を進む台風9号は、3日までに熱帯低気圧に変わる見込みです。

●新たな熱帯擾乱 次々発生する可能性

きょう1日の雲の様子をみると、南の海上には、3つの台風だけでなく、発達した雲がみられます。対流活動が活発な周期にあたっているなどの影響で、今後も熱帯擾乱が次々に発生する可能性があります。

アメリカ海洋大気庁によると、一番上の図で示すように、6日から12日までの期間と、13日から19日までの期間、いずれも南の海上は赤色のエリアで、熱帯擾乱が発生、発達する確率が高くなっています。
台風シーズンは、まだまだ続きますので、南の海上に注意が必要です。

●残暑まだ厳しい

9月の中頃にかけて、今後発生する台風次第で、予報は大きく変わる可能性があります。気象情報は、こまめにチェックするとよいでしょう。
傾向としては、太平洋高気圧の本州付近への張り出しは、依然として強めで、厳しい残暑が続きそうです。

●来週後半から北海道限定で秋の気配

来週後半になると、北から秋の空気が少し流れ込むことがありそうです。北海道限定ですが、これまでの記録的な暑さは収まり、この時期らしい気温の日が多くなるでしょう。関東なども猛烈な暑さが続くことはなくなりそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士