東北地方はきょう29日(火)も朝から気温が上がっています。仙台では午前8時半前には30℃を超えて、これまでの真夏日日数の最多記録を更新しました。この先、厳しい残暑はいつまで続くのでしょうか。

●仙台 午前8時半前には30℃を超える

きょう29日(火)の東北地方は日本の東から張り出す高気圧に覆われているため、日差しの届いている所が多くなっています。日差しとともに朝から気温が上昇しており、仙台では午前8時半前に30℃を超えました。今年の仙台の真夏日日数はきょう(火)で49回目となり、これまでの最多記録(2010年:48回)を更新しました。
今年の夏の暑さは、本州付近への太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まったことが主な要因と考えられます。また、南寄りの暖かい空気が日本付近に流れ込み続けたことや地球温暖化に伴う全球的な高温傾向、周辺海域の海面水温が平年と比べて高かったことなども影響した可能性があります。

●9月に入っても厳しい残暑続く

この先も高気圧に覆われて日差しの届く日が多いでしょう。ただ、2日(土)は前線が北日本付近を通過するため、青森など東北北部で雨の降る所がありそうです。また、5日(火)も前線や湿った空気の影響で、曇りや雨のすっきりしない天気となるでしょう。
気温は平年より高い状態が続く予想です。9月に入っても日中は35度以上の猛暑日となる日があるでしょう。特に1日(金)は福島で38℃まで上がる予想です。体温超えの危険な暑さとなるでしょう。また、朝晩も気温があまり下がらず、寝苦しく感じる日はもう少し続きそうです。

●熱中症の応急処置

熱中症はできるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトルや氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
そして、水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士