きょう24日は晴れて猛烈な暑さとなっている北陸でも局地的に雨雲が発達し、落雷を観測している所も。九州から北海道にかけて、午後の発雷確率が高くなっていて、突然激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れも。今夜にかけて晴れている所も、天気の急変に注意してください。

●気温上昇で雨雲急発達

きょう24日は、太平洋高気圧の縁辺の湿った空気が本州付近に流れ込んでいるため、東海から九州にかけての所々で雨雲が発達し、局地的に雨が強まっています。

1時間降水量は、愛知県新城市作手(しんしろし・つくで)で58.0ミリ(午前7時45分まで)、静岡県浜松市で51.5ミリ(午前8時24分)など東海地方の所々で滝のような雨を観測しました。午後は、北海道や四国でも局地的に雨雲が発達し、午後0時40分までの1時間に北海道利尻町沓形(りしりちょう・くつがた)で22.5ミリ、利尻空港で21.0ミリのどしゃ降りの雨を観測し、九州から北海道にかけてのあちらこちらで落雷も観測しています。

午後1時30分現在、北海道宗谷地方、新潟県、富山県に竜巻注意情報が発表中です。竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況になっています。空の様子に注意し、危険を感じたら迷わず早めに、安全な場所に避難してください。

●猛烈な暑さの北陸や北日本 このあと激しい雨や雷雨の恐れ

きょう24日も、北日本や北陸で記録的な猛暑となっています。
午後1時までに最も気温が高くなっているのが新潟県長岡市で38.9℃、北海道札幌市では35.0℃に達し、2000年以来23年ぶりに2日連続の猛暑日となりました。

日が差して猛烈な暑さとなっている北陸や北海道の内陸部を中心に、午後の発雷確率が60%以上と高くなっています。午後は突然雨雲が急発達し、天気が急変する恐れも。

今夜にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風や急な強い雨に十分注意をしてください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

また、あす25日も九州から北海道にかけて、山沿いや内陸部を中心に発雷確率が高く、午後は雷雨に注意が必要です。

●ゲリラ豪雨の前兆

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。

このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の可能性がありますので、ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士