台風7号「ゆっくり」北上 15~16日強い勢力で本州縦断恐れ 影響が長引く恐れも
台風7号は「強い」勢力で15日から16日にかけて東日本や西日本に接近、上陸の恐れ。夏の台風の特徴でもありますが、台風6号に続き、今回も速度がゆっくり。影響が長引き、交通機関が大幅に乱れる可能性も。特にお盆のUターンラッシュの頃に影響が出そうです。
●台風7号「ゆっくり」北上 影響長引く恐れ
「非常に強い」台風7号は、きょう11日午後3時には父島の東北東約80キロを「ゆっくり」とした速さで北へ進んでいます。
台風は、暴風域を伴ったまま発達しながら北上を続け、きょう11日夕方にかけて、小笠原諸島に最も接近する見込みです。
その後も日本の南を「ゆっくり」と北西へ進み、15日から16日頃にかけて「強い」勢力を維持して東日本や西日本にかなり接近し、本州を縦断する恐れがあります。
夏の台風の特徴でもありますが、台風6号に続き、今回も「速度がゆっくり」です。台風を押し流す上空の風が弱いため、本州への接近が予想される15日にかけて時速15キロ以下。自転車並みのスピードで、影響が長引く恐れがあります。
●父島で最大瞬間風速31.2メートル 小笠原諸島で猛烈な風の恐れ
台風7号が最接近している小笠原諸島では風が強まり、荒れた天気となっています。
父島では午後0時29分に、最大瞬間風速31.2m/s(北北東の風)を観測しました。
台風の直撃で、小笠原諸島ではあす12日にかけて、一部の住家が倒壊する恐れもあるほどの猛烈な風が吹き、うねりを伴って猛烈なしけとなるでしょう。外に出るのが危険な暴風雨が続く恐れがあります。不要不急の外出を控えてください。
また、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。
●台風接近前から大雨に警戒 荒天が長引く恐れも
きょう11日は晴れている所が多いですが、あす12日以降台風の接近につれて、太平洋側から雨が降りやすくなるでしょう。晴れのマークだけの所でも、暖かく湿った空気が流れ込むため、局地的な大雨にご注意ください。
屋外のレジャーは積乱雲が近づく兆しがある際には、早めに安全な場所に移動するようにしましょう。事前に避難場所を確認しておくと安心です。
台風が近づく東日本や西日本では、14日頃から荒れた天気となり、15日から16日頃は屋外に出るのが危険なくらいの暴風雨となる恐れがあります。東海や関東などで暴風警報や大雨警報が発表される可能性があります。「ゆっくり」と近づくため、荒天が長引くことも考えられます。
台風の進路や接近時の勢力次第では、東海道新幹線は13日から16日の間の一定期間で、計画運休や急きょの運転見合わせ等が発生する可能性があるとしています。高速道路や鉄道なども通行止めなどの影響が出そうです。
長距離移動を予定されている方は、最新の情報を確認し、時間に余裕をもって安全な方法をとってください。