台風6号の動向は? 新たな熱帯擾乱が発生する可能性 お盆にかけて注意 2週間天気
台風6号の予想は、大変難しくなっています。全国の天気も、台風6号の進路次第で、大きく変わる可能性があります。新たな熱帯擾乱の発生など、今後、考えられることをまとめてみました。
●台風6号 沖縄に接近中 東シナ海まで進んだ後の進路まだ定まらず
大型で非常に強い台風6号は、きょう2日午前11時現在、沖縄本島地方に最も近づいています。
台風6号は、今後、西よりへ進み、東シナ海で動きが遅くなるでしょう。偏西風は、中国東北区からサハリン付近を流れており、日本付近の上空では、台風を動かす風が吹いていないためです。
本州付近に張り出している太平洋高気圧の勢力が弱まると、台風6号は進路を東へとり、九州や四国、本州に近づく可能性があります。ただ、予報はまだ定まっていません。東シナ海で停滞したり、迷走したりすることも考えられます。
沖縄地方や奄美地方では、台風6号の影響が長引くでしょう。5日以降も大荒れや荒れた天気になる恐れがあります。暴風や高潮、土砂災害に厳重な警戒が必要です。
台風の進路等によっては、沖縄本島地方と先島諸島では、6日頃にかけて警報級の高潮になる恐れもあります。海岸や河口付近の低い土地では、高潮による浸水や冠水に厳重な警戒を続けてください。
●新たな熱帯擾乱が発生する可能性
きょう2日、雲の様子をみると、南鳥島近海からウェーク島近海に発達した雲がみられます。この海域の上空には、寒気があり、このような状況の下で、熱帯低気圧など熱帯擾乱が発生することがあります。
南の海上で、新たな台風が発生するかは、まだわかりませんが、南の海上の上空の寒気は、本州の太平洋側を中心に大気の状態を不安定にさせることがあります。この場合は、関東や東海など、雨雲が発達しやすい状況になり、雨の降り方に注意が必要になることも考えられます。
●あす3日~5日頃 北海道は大雨の恐れ
あす3日から5日頃にかけて、北海道を前線が南下するでしょう。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になります。
北海道では、日本海側やオホーツク海側を中心に、断続的に雷を伴った激しい雨が降り、大雨になる見込みです。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に十分ご注意ください。
前線の動向や活動の程度によっては、警報級の大雨になる恐れがあります。総雨量が、8月平年ひと月分を超える大雨になる可能性もあります。
●お盆にかけて暖かく湿った空気が流れ込みやすく 夏空は安定せず
お盆にかけて、本州付近に南から暖かく湿った空気が流れ込みやすいでしょう。
台風6号や新たに発生する熱帯擾乱の大きな影響が、たとえなくても、夏空は安定しないといえそうです。晴れのマークの日でも、雨雲や雷雲が湧くことがあるでしょう。
●8日は「立秋」 秋とは名ばかり 残暑も厳しい
8日は「立秋」です。暦の上では秋になりますが、残暑も厳しいでしょう。
お盆にかけて、最高気温は、九州から関東を中心に35℃以上の日が数日続くことがある予想です。
最低気温は、東北でも25℃を下回らない日が多く、北海道でも25℃以上の日があるでしょう。まだまだ夜でも熱中症対策が必要な日が続きます。体調管理にお気をつけください。