きょう15日(水)の19時36分頃からは、全国的に「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスです。九州から北海道は広い範囲で観察に絶好です。

●きぼうが見られる地域や時刻

きょう15日(水)の夜は、全国的に「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスです。

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。

上の図は、きょう15日(水)の「きぼう」が見え始める時刻と、最大仰角(最接近)時の方角です。19時36分頃から観察のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは3分程度です。

明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで、流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと、視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すと良いでしょう。スマートフォンなどで動画の撮影もオススメです。光がスーッと動いていく様子をとらえることもできます。

●きぼうが見える条件

国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。

② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。

③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。

きょう15日(水)は、この3つの条件が揃う所が多くなりそうです。

●今夜の天気は?

今夜も高気圧に覆われ、九州から北海道にかけての広い範囲で晴れるでしょう。きぼうを見るには絶好のチャンスです。夜は一時的に雲が広がる所がありますが、雲の切れ間から観察できることもありそうです。「冬の大三角形」など、星空を観察するのもよいでしょう。きのうの夜ほどではないものの、日が暮れると冷えますので、暖かくして夜空を見上げてみてください。

沖縄は曇りや雨で、観察にはあいにくの天気でしょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士