札幌は2月の最高気温記録更新 東京19.4℃と今年一番の暖かさ あすも暖かさ続く
きょう28日は、広く春本番の暖かさとなっています。札幌市では11.2℃まで気温が上がり、70年ぶりに2月の最高気温の記録を更新しました。東京都心の14時までの最高気温は19.4℃と、今年一番の暖かさとなっています。
●気温上昇 今年一番の暖かさ
きょう28日、本州付近は南に中心を持つ高気圧に覆われています。また、前線を伴った低気圧がサハリン付近を東へ進んでいます。日本列島には南から暖かい空気が流れ込んでいます。
日本列島は広く晴れており、日差しと暖気の影響で気温がグングン上がっています。14時までの最高気温は札幌市で11.2℃を観測。70年ぶりに2月の最高気温の記録を更新しました。仙台市で17.5℃、東京都心で19.4℃、新潟市で14.8℃、名古屋市で17.7℃と今年一番の暖かさとなりました。
●あす1日も季節先取りの暖かさが続く
あす3月1日は、低気圧や前線が西から近づいてくるでしょう。日本海側を中心に午後は次第に雨が降る見込みです。
最高気温は平年より高いでしょう。北海道は5℃くらいで、きょうほどではないものの平年を上回った状態が続きそうです。東北北部は10℃以上、東北南部から九州は15℃以上でしょう。関東は20℃くらいまで上がって、4月中旬並みの暖かさが続きそうです。
積雪の多く残る所では、雪解けが進むため、融雪災害に注意が必要です。
●急な雪解け 注意点は?
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。