あす10日 東京23区でも積雪 交通機関に影響も 雪への備え 注意点は
あす10日(金)、南岸低気圧の影響で、関東甲信では、山沿いを中心に大雪となる恐れ。東京23区など市街地でも積雪となる見込みで、交通機関に影響の出る可能性も。雪への備えはきょう9日(木)のうちに。注意点をまとめました。
●あす10日(金) 関東甲信 東京23区でも積雪の可能性
あす10日(金)は、低気圧が発達しながら本州の南岸を東へ進む見込みです。関東甲信では、昼前から広い範囲で雪が降り出すでしょう。長野県や山梨県、栃木県や群馬県では山間部を中心に大雪となり、多摩地域や秩父地方、箱根方面などでも積雪が増える見込みです。東京23区など市街地でも雪が降り、積雪となる恐れがあります。
今のところ、沿岸部では、次第に雨に変わる見込みですが、地上付近の気温が予想より低いと、雨に変わるタイミングが遅くなるかもしれません。その場合、市街地でも積雪が増えて、交通機関に影響の出る可能性があります。
11日6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、
(長野県)20~40センチ
(山梨県)10~20センチ
(栃木県)北部山地:20~40センチ、北部平地と南部山地:10~20センチ、南部平地:5~10センチ
(群馬県)北部山地:20~40センチ、北部平地と南部:10~20センチ
(茨城県)1~5センチ
(埼玉県)北部・南部:5~10センチ、秩父地方:10~20センチ
(千葉県)北西部:1~5センチ
(東京都)東京23区:1~5センチ、多摩北部・南部:5~10センチ、多摩西部:10~20センチ
(神奈川県)東部・西部平地:1~5センチ、西部山地:10~20センチ
の見込みです。
積雪や路面凍結による交通障害に注意・警戒が必要です。また、電線や樹木への着雪、雪の重みによる建物(ビニールハウスなど)の倒壊にもご注意ください。
●積雪が予想される際、用意すべきものは?
積雪に備えて、早めに除雪作業に必要なものを準備しましょう。なお、あす10日(金)は、最高気温が5℃に届かない所が多く、真冬のような寒さとなるため、防寒グッズも必要です。次のような、除雪・防寒グッズを用意しましょう。
① 融雪剤やスコップなど除雪用具の確認をしてください。直前に準備しようとすると、手に入らないこともあります。
② 電気やガスの暖房が使えなくなる可能性があります。カイロや湯たんぽ、灯油ストーブなど防寒グッズを用意しておきましょう。
③ 湿った雪が電線などに着雪して、停電する恐れがあります。停電時にも情報が得られるように、電池式のラジオやモバイルバッテリーなどがあると安心です。
④ 低温で水道が凍結するおそれもあります。水道の凍結対策や飲料水の備蓄、生活用水用に浴槽に水をためておきましょう。
●雪道の歩き方 ポイントは?
雪が積もった後は、いつも通る道路でも、普段とは状態が違います。歩き方には次のような注意が必要です。
① 手をポケットに入れたり、歩きスマホをしたりするのは、大変危険です。手が使えないと、急な動きに対応できず、万が一、転んだ時に、大けがにつながりますので、絶対にやめましょう。
② 荷物は、なるべく手に持たないようにしましょう。バッグは、リュックサックなど背負うタイプの物がおすすめです。手が自由に使えるようにすると、いざという時に、けがを防ぐことができます。
③ もし転んでしまっても、体を強く打たないよう、洋服も工夫しましょう。厚手の服装だと、寒さを防ぐだけでなく、クッションの代わりにもなります。
④ 洋服の素材は、濡れにくく、撥水性のある素材のものを着用しましょう。洋服が濡れてしまうと、体が冷えやすくなってしまいます。
⑤ 歩くときには、なるべく狭い歩幅で、足をまっすぐ下に踏み込みましょう。そろそろとペンギンのように歩くと、転びにくくなりますので、覚えておいてください。
●雪道の運転 注意するポイントは?
雪道で、車を運転する場合は、スノータイヤを装着し、急発進、急停車にならないよう、普段よりもゆっくり慎重に運転してください。車間距離は普段の倍以上とりましょう。トンネルの出入り口や橋の上などは路面が凍結しやすいため、特に注意が必要です。通行止めや渋滞の情報をあらかじめ確認してから出かけましょう。
2輪車(バイクや自転車)は転倒のおそれが非常に高いため、運転しないでください。公共交通機関を利用する場合は、間引き運転や減速運転により、普段より時間がかかり、混雑することが予想されます。運行情報や迂回ルートを確認してから行動しましょう。