中国地方は24日(土)にかけて、山陰や山陽北部を中心に大雪になる見込みです。雪を伴った暴風による視界不良や降雪や路面凍結による交通障害、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。停電に備えて暖房器具や食料品などの準備もしておいてください。

●上空5500メートル付近にはこの冬一番強い寒気

中国地方は、24日(土)にかけて冬型の気圧配置が強まる見込みです。上空1500メートル付近には氷点下9度以下の寒気が流れ込み、更に上空の5500メートル付近には氷点下30度以下のこの冬一番強い寒気が流れ込む見込みです。
このため、日本海で上空の寒気により発達した雪雲が中国地方に次々と流れ込み、警報級の大雪となる可能性があります。

●山陰や山陽北部で大雪に　山陽南部の平地でも積雪

きょう22日(木)の夕方には平地でも雪の所が多くなるでしょう。23日(金)は上空に今季一番強い寒気が流れ込み、山陰や山陽北部を中心に雪が降り続く見込みです。
24日(土)は、朝にかけてJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が山陰地方へ南下するでしょう。山陰は東部を中心に平地でも積雪が増え、大雪となる見込みです。24日(土)の朝6時にかけて、24時間降雪量は多い所で山地は50～70センチ、山陰の平地で20～40センチとなるなど、大雪となる見込みです。山陽は南部の平地でも雪の積もる所があるでしょう。

各地とも真冬並みの厳しい寒さとなり、内陸部では真冬日(一日の最高気温が0度未満)となる見込みです。
山陰の海上は大しけとなるでしょう。警報級の高波となる恐れもあります。

●大雪に備えて

中国地方は積雪や路面の凍結による交通障害に警戒するとともに、電線や樹木への着雪による倒木などで停電する恐れがあり、備えが必要です。
暖房器具や毛布、懐中電灯、モバイルバッテリーなどの電源の確保をしておいてください。すぐに食べられる食料品や飲料水も備えておいてください。
また、厳しい寒さとなるため、むき出しになっている水道管や蛇口には保温材や布きれなどを巻き付けるなどして、凍結を防止してください。

情報提供元： tenki.jp日直予報士