2日(金)にかけ北日本の日本海側で大雪や吹雪に厳重警戒 東・西日本の山も積雪注意
あさって2日(金)にかけて、北海道や東北は日本海側を中心に大雪や猛吹雪に警戒が必要です。シーズン最初の雪が大雪になる所も。北陸から中国地方にかけては、標高の高い山を中心に雪が降り、積もるおそれがあります。車は必ず冬用タイヤでお出かけください。
●雪降る目安の寒気が南下 初雪が大雪になる所も
きょう30日(水)は北海道の日本海側は雪が降っていて、すでに積雪が増えてきています。
午後5時の積雪は、幌加内町朱鞠内で19センチ、札幌市や旭川市でも1センチとなり、北海道の市街地で今シーズン初めて1センチ以上の積雪となりました。また、青森市では初雪を観測しました。
最大瞬間風速は、北海道のえりも岬で31.7メートルを観測(18:17)するなど、沿岸部を中心に西風が強まっています。
上図は、左側が上空1500メートル付近、右側が上空5500メートル付近の寒気の予想です。
平地で雪を降らせる目安となるマイナス6℃以下の寒気があす1日(木)以降、北日本からさらに南下して流れ込んできます。
あさって2日(金)にはさらに寒気の南下が強まり、中国地方など西日本でも降れば雪となる寒気に覆われる見込みです。
東北にはさらに強いマイナス6℃以下の寒気が、北海道にはマイナス12℃以下の寒気が流れ込む見込みです。
また、上空の5500メートル付近では、平地でも大雪の目安とされるマイナス36℃以下の寒気が、あす1日(木)から2日(金)にかけて北海道を南下する見込みです。
あさって2日(金)にかけて、北海道や東北北部ではシーズン最初の雪が大雪になる所もあるでしょう。
すでに、北海道の日本海側から一気に雪道となり、猛吹雪となっています。車の運転は必ず冬用タイヤで、厳重な警戒が必要です。
北陸や東海、近畿、中国地方の標高の高い所でも雪が降り、積もる所もありそうです。
路面の凍結などに注意し、雪道に慣れていない方は車の運転を控えるなど、注意をしてください。
●予想降雪量
北海道の日本海側では、あす12月1日(木)にかけて、西風が強まり、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に警戒が必要です。
きょう30日(水)夜から雪の降り方が強まり、12月2日(金)にかけて大雪となる所がある見込みです。大雪による交通障害やなだれに注意してください。
東北も日本海側を中心に平地でも雪の積もる所があり、山沿いを中心に大雪となる所もある見込みです。
<風の予想>
30日から12月1日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)西の風
北海道 日本海側北部陸上 16メートル(30メートル)
北海道 日本海側北部海上、日本海側南部 18メートル(30メートル)
<雪の予想>
30日18時から12月1日18時までに予想される24時間降雪量(いずれも多い所)
北海道 日本海側北部 50センチ
北海道 日本海側南部 40センチ
東北日本海側 山沿い 20センチ
東北日本海側 平地 10センチ
その後、1日18時から2日18時までに予想される24時間降雪量(いずれも多い所)
北海道 日本海側北部 30から50センチ
北海道 日本海側南部 20から40センチ
東北日本海側 山沿い 20から40センチ
東北日本海側 平地 10から20センチ
●シーズン最初の雪 慣れていても注意
冬の時期に雪の多い所に住んでいる方でも、ひと夏を過ぎると、雪道での車の運転感覚を忘れがちです。シーズン最初の雪は、たとえ雪に慣れている方でも、以下の2つのことに注意が必要です。
(1)必ず、スタッドレスタイヤに交換するか、タイヤチェーンを装着しましょう。スタッドレスタイヤは、溝が十分にあるかどうかを、事前に確認してください。あまり使っていないスタッドレスタイヤでも、時間が経てば、劣化が進みますので、シーズン前に点検が必要です。
(2)たとえ急いでいても、急ブレーキ、急なハンドル操作、急発進、急な車線変更など「急」のつく運転はやめましょう。「急」のつく運転をしてしまうと、車がスリップしやすくなります。車を発進する時や上り坂では、タイヤが空転してしまわないよう、アクセルをじわりと踏み込んでください。下り坂では、エンジンブレーキを基本として、アクセルとブレーキも適度に調整して、速度を落としてください。