台風18号発生へ 動向に注意 今週末は5週間ぶりに広範囲で晴れ 週間予報
9月は、4週連続で週末に台風が襲来。10月はじめの週末(1日・2日)は、広範囲で晴れる予想ですが、南の海上では新たな台風が24時間以内に発生し、本州の南を北上する可能性も。今後の動向に注意が必要です。
●9月 4週連続で台風襲来
この9月は、まるで狙われたかのように毎週末、台風が列島に襲来。9月3日(土)は台風11号、10日(土)は台風12号の影響で、先島諸島は大荒れとなりました。
また、シルバーウィーク前半は台風14号が鹿児島市付近に上陸(18日午後7時頃)。前日の17日(土)に、鹿児島県には台風を要因とする特別警報(暴風・高潮・波浪)発表。大雨特別警報は毎年のように発表されていますが、台風を要因とする特別警報が発表されたのは、沖縄県以外では初。18日(日)は宮崎県に大雨特別警報が発表され、九州など西日本を中心に暴風や大雨・高波に見舞われました。シルバーウィーク後半は、台風15号の影響で静岡県など東海地方を中心に記録的な大雨となりました。
10月最初の週末、1日(土)、2日(日)は、広い範囲で晴れる所が多くなりそうです。来週、4日(火)頃からは、日本海から寒冷前線が南下するため、雨の所が多くなるでしょう。
●台風18号発生へ
また、注意をしなければいけないのが、南の海上の熱帯低気圧。今後24時間以内に台風となり、29日(木)~30日(金)にかけて、大東島地方に接近するおそれがあります。台風となれば、台風18号という事になります。
大東島地方は、あす29日(木)から次第に波が高くなり、30日(金)にかけて強風や高波に注意が必要です。
その後は、10月1日(土)からの予報円は、まだかなり大きく、進路や速度が定まっていませんが、本州の南海上を北上する可能性もあるため、今後の動向に注意が必要です。
●海面水温30℃近く
台風は、一般的には海面水温27℃以上で発達します。9月は台風が相次ぎ襲来し、日本の南海上の海面はかき混ぜられ、いったん海面水温は下がりましたが、再び上昇傾向にあります。9月27日の海面水温と平年差をみると、沖縄の南は30℃近くあり、平年よりも高いエリアとなっています。
現在、日本の南(沖縄付近)には太平洋高気圧が張り出していて、この熱帯低気圧(24時間以内に台風になる予想)は、上昇流が抑えられるため、あまり発達しない予想です。とはいっても、本州の南を北上してくれば、熱帯由来の湿った空気が流れ込み、日本海からは前線が南下するため雨雲が発達するおそれがあります。今後の動向には十分な注意が必要です。