北海道 24時間で150ミリの大雨の恐れ 明日にかけて警戒を
今日(1日)、北海道では渡島半島周辺で既に大雨となっています。河川の増水や氾濫に警戒が必要です。明日(2日)にかけてはその他の地域でも雨の降り方が強まって大雨となる恐れがあります。大雨による土砂災害や低い土地の浸水などに十分注意して下さい。
●既に大雨に 渡島西部では洪水警報発表
北海道付近には千島の東の低気圧から前線が延びて、昨日(7月31日)夜から渡島半島周辺で雨が降り出しました。午後2時までの24時間に降った雨の量は、渡島地方の木古内が道内で最も多く107.5ミリ、次いで知内では106.5ミリと、既に大雨となっています。知内では明け方に、1時間に41.0ミリの激しい雨となりました。午後2時現在、この雨により知内町では洪水警報が発表されており、明日明け方まで河川の増水や氾濫に警戒が必要です。川のそばには近寄らないようにして下さい。
●これから広く雨のピークに
今日これからは、日本海に低気圧が発生し、前線を伴って明日にかけて北海道付近を通過するでしょう。台風5号(ソングダー)は今日午前3時に黄海で熱帯低気圧に変わり、台風6号(トローセス)も黄海付近で熱帯低気圧に変わる見込みですが、前線や低気圧に向かってこれらの熱帯低気圧由来の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となる見込みです。
道央は後志地方で夕方から雨が強まるでしょう。石狩や空知地方でも夜遅くから雨脚が強まる見込みです。道南方面では渡島や檜山地方で雨のピークとなりましたが、胆振や日高地方では夕方以降が雨のピークとなるでしょう。道北は夜に雨が降り出し、雨が急に強まる恐れがあります。
明日の明け方にかけて局地的に雷を伴って、1時間に30ミリから40ミリとバケツをひっくり返したような激しい雨となるでしょう。明日正午までの24時間に降る雨の量は多い所で150ミリに達する見込みです。多くの方がお休みとなる時間に雨が強まるため、就寝前にお住まいの地域の最新の気象情報やハザードマップなどを確認するようにして下さい。
●道北や道東方面は明日の日中以降も雨が降る
明日日中は道央や道南方面では次第に雨のやむ所が多くなる見込みです。雨がやんでも、大雨となった地域では雨の影響が残るため、増水した河川や急な斜面など、危険な場所には近寄らないようにして下さい。一方、道北や道東方面では引き続き雨が降りやすく、局地的に雨脚の強まる恐れがあります。雨の降り方には注意が必要です。
なお、明後日(3日)は渡島や檜山地方で再び雨が降り、一時的に降り方の強まることもあるでしょう。大雨の後では少しの雨でも土砂災害の危険性が高まります。引き続き土砂災害などに注意して下さい。また、低気圧の進路次第では道南で再び雨の量が多くなる可能性があるため、最新の気象情報に注意が必要です。