西日本で非常に激しい雨や雷雨 帰宅時間帯もゲリラ豪雨注意
西日本では暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が不安定になり、局地的に積乱雲が急発達しています。近畿では一部で非常に激しい雨が降り、落雷を観測している所もあります。これから帰宅時間帯にかけて京都市や大阪市など都市部でもゲリラ豪雨に注意が必要です。
●近畿や九州で積乱雲が急発達
きょう8日は、西日本を中心に大気の状態が不安定になっています。局地的に積乱雲が発達して激しい雨が降り、一部で落雷も観測されています。
兵庫県朝来市和田山では1時間に50.5ミリ(午後4時30分まで)の非常に激しい雨を観測。このほか京都府福知山市三和で1時間に41.5ミリ(午後3時30分まで)、北九州空港で1時間に30.0ミリ(午後3時3分まで)と、いずれも激しい雨が降りました。
大気の状態が不安定になっている理由は、太平洋高気圧を回る湿った空気が次々と西日本に流れ込んでいるためで、今夜にかけても雨雲の発達しやすい状態が続く見込みです。
●帰宅時間帯も不安定 都市部は冠水など注意
きょう8日の夜にかけて、近畿や近畿などでは積乱雲が急発達して、ゲリラ豪雨が発生する可能性があります。大雨の範囲は狭いですが、京都市や大阪市など都市部では活発な雨雲がかかると、帰宅時間帯に道路が冠水したり、落雷や突風で停電が発生する恐れがあります。
また、中国、四国は風と風がぶつかる「シアライン」によって、同じような場所に長い時間活発な雨雲がかかる見込みです。広い範囲で大雨となり、総雨量もかなり増えるため、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水などに警戒が必要です。
●ゲリラ豪雨 注意すべき場所は?
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。
①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。