きょう29日、水星が東方最大離角になります。5月7日にかけて、水星が、日の入り直後の西の低い空で見つけやすくなります。きょう29日は、九州や四国の太平洋側、北海道では星空を観察できる可能性があります。あす30日は広く晴れて、星空観察によい条件でしょう。

●水星 29日は東方最大離角に 5月7日にかけて観察は今年一番のチャンス

水星は、太陽に最も近い惑星です。水星より外側を回る地球からは、水星は太陽からあまり離れず、見づらい天体の一つです。ですが、29日は、水星の東方最大離角になり、この日前後に日の入り直後の西の低い空で見つけやすくなります。東京における日の入り30分後の水星の高度は、4月29日が最も高く13度台で、10度を超える期間は4月20日から5月7日です。他の地域でも大きな違いはなく、水星を観察するには、今年一番のチャンスです。

水星は低い空に見えますので、西北西が開けた場所で観察する必要があります。低い空に雲のない晴れた日が観測に最適です。夕焼けが残るほのかに明るい空では、水星を探すのは少し難しいかもしれません。その場合は、双眼鏡を使うと探しやすくなります。双眼鏡で、太陽を見ないよう、太陽が沈んでから観察を始めるようにしてください。

5月2日と3日は、新月直後の細い月が水星のそばに見えるので、目印になります。

●29日 日が沈む頃 北海道は広く晴れ 九州・四国の太平洋側は天気回復

きょう29日は、本州の南岸を低気圧が東へ進むでしょう。
日が沈む頃は、九州や四国は次第に天気は回復する見込みです。九州や四国の太平洋側では、水星の見える西の空が晴れてくるでしょう。星空が見られる可能性があります。
中国地方から東北は、曇りや雨で、東北の山沿いを中心に雪になり、星空観察にはあいにくの天気でしょう。
北海道は、晴れる所が多く、星空観察によい条件といえそうです。

●あす30日 広く晴れて星空観察のチャンス

あす30日は広い範囲で晴れて、星空が見られるでしょう。

5月1日から7日にかけては、広くすっきり晴れることはありませんが、星空観察ができる日はありそうです。チャンスを逃さないように、最新の気象情報をこまめにチェックするとよいでしょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士