震度5弱の地震が発生した和歌山県 1週間程度は強い地震に注意 6日~8日頃は雨も
3日9時28分頃、和歌山県の御坊市で最大震度5弱を観測しました。揺れの強かった地域では、地震発生後1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう気象庁は呼びかけています。なお、今回の地震は、地殻内で発生し、規模が小さいため、南海トラフ地震の発生可能性が平常時より高まっているとは考えられておりません。
●最大震度5弱の地震
気象庁は3日9時28分頃の紀伊水道の地震について報道発表しました。
気象庁によりますと発生時刻は12月3日9時28分
マグニチュードは5.4(暫定値)
場所は紀伊水道、深さは18km(暫定値;速報値約20kmから更新)
発震機構は北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型
和歌山県の御坊市(ごぼうし)で最大震度5弱を観測した他、中部地方から九州地方にかけて震度4~1を観測しました。
この地震による津波の心配はありませんが、揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性がありますので、今後の地震活動に注意してください。
過去の事例では、大地震発生から1週間程度の間に同程度の地震が発生した事例は1~2割程度あることから、揺れの強かった地域では、地震発生後1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう気象庁は呼びかけています。特に、地震発生後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
なお、今回の地震は、地殻内で発生し、規模が小さいため、南海トラフ地震の発生可能性が平常時より高まっているとは考えられておりません。
●和歌山県のこの先の天気
和歌山県では5日(日)にかけては、おおおむね晴れる見込みです。ただ、6日(月)から8日(水)にかけては雨が降りやすいでしょう。今の所、雨量は多くない見込みですが、揺れの強かった地域では、地盤が緩み、少しの雨でも崖崩れなどが発生する恐れがあります。危険な場所には近づかないようにしてください。
9日(木)以降はおおむね晴れるでしょう。
●日頃から備えを
いつ発生するかわからない地震に備えて、日頃から身の周りの安全を確保するようにしておいてください。
①家具の転倒を防ぐ対策をしましょう。特に、寝室の安全はしっかり確保してください。普段寝ている場所に寝転がり、家具が倒れてきたり、ものが落ちてきたりしないか確かめておきましょう。
②ハザードマップを確認して、土砂災害や液状化現象の危険性の高い場所を確認しておきましょう。国土交通省や各自治体のホームページなど、インターネットからハザードマップを入手することが可能です。ハザードマップは随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。地盤によって揺れる大きさが変わります。「地震のゆれやすさ全国マップ」を確認して、心づもりをしておきましょう。周辺地域で過去に起きた震災を把握し、危険意識を日頃から持っておくようにしてください。
③万が一に備えた非常用グッズをリュックにまとめておきましょう。避難時に必要なものは、日頃からリスト化しておくと便利です。非常用グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認してください。また、情報をいつでも入手できるように、電池式のラジオを用意しておきましょう。地震による停電や通信回線が集中してもいち早く正しい情報を入手できるようにしておくことが大切です。緊急警報放送に対応しているラジオは、緊急時に自動的に電源が入るようになっています。