2021年 第2回「紅葉見ごろ予想」 日本気象協会発表 見ごろは全国的に平年並み
日本気象協会は2021年10月14日に第2回「紅葉見ごろ予想」を発表。今年の紅葉の色づきは、全国的に平年並みの所が多い予想です。
●全国各地の紅葉見ごろ予想
紅葉の見ごろは、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅くなります。気温は10月は全国的に高めの傾向ですが、10月後半は寒気が流れ込み平年より低くなる期間があるでしょう。11月以降は東日本と西日本でやや低い予想です。このため、今年の観光名所の紅葉見ごろ時期は、平年並の所が多いでしょう。
●北日本(北海道・東北)
各地の紅葉の見ごろは、北海道は平年並ですが、東北では平年より遅い所があるでしょう。今後の気温は、10月中旬は平年より低い予想ですが、その後は平年並か平年より高いため、ゆっくりと色づきが進むでしょう。
各地の紅葉見ごろ時期は、北海道道北の大雪山周辺や札幌市の定山渓、岩手県の栗駒山は見ごろを迎え、洞爺湖や大沼公園、青森県十和田湖などで10月後半に見ごろを迎えるでしょう。秋田県の角館武家屋敷や宮城県の蔵王などで11月前半に見ごろを迎えるでしょう。
●東日本(関東甲信・北陸・東海)
紅葉の見ごろは、平年並の所が多いでしょう。10月後半にかけて一時的に寒気が流れ込むものの平年より気温が高く、色づきはあまり進まない見込みです。11月になると冷え込みが強まり、色づきが進んでいくでしょう。
各地の紅葉の見ごろ予想は、栃木県の那須高原や群馬県の谷川岳、長野県の乗鞍高原、岐阜県の新穂高温泉などで見ごろを迎え、富山県の黒部峡谷、群馬県の高津戸峡、石川県の兼六園などで11月前半、静岡県の寸又峡、愛知県の定光寺公園などでは11月後半に見ごろを迎えるでしょう。
●西日本(近畿・中国・四国・九州)
紅葉の見ごろは、おおむね平年並でしょう。11月以降は内陸や山沿いを中心に朝晩は冷え込む日が増えるため、色づきが進む見込みです。
各地の紅葉の予想についてみると、岡山県奥津渓や徳島県の剣山などで10月後半、京都府の圓光寺、滋賀県の奥比叡・延暦寺などでは11月後半に見ごろを迎えると予想されています。
なお、「tenki.jp」では、全国の紅葉名所775地点の紅葉情報を発表しています。