2021年桜開花予想 週明け満開ラッシュ 東京22日 福岡・広島23日
18日、日本気象協会は「2021年桜開花予想(第6回)」を発表。桜前線は記録的な早さで北上しており、週明けには、福岡や広島、東京などで満開を迎えるでしょう。
●2021年 開花予想日・満開予想日(主な地点)
●開花と満開の傾向
10日に、高知県宿毛市の桜が日本気象協会の予想地点で最も早く開花しました。その後、11日は広島、12日には福岡と愛媛県宇和島市、14日には長崎と松江、東京で開花しました。その後も、京都や横浜、名古屋など、各地から開花の便りが届き、18日正午現在で、気象庁の記録としては、福岡、長崎、高松、広島、松江、下関、京都で開花の最早記録を更新することになりました。広島は8日、松江は7日更新することになり、東京の14日開花、岐阜の16日開花、佐賀と名古屋の17日開花は最早記録タイとなります。
今週末から週明けは全国的に雨が降る予報ですが、気温が高く、つぼみが膨らんでいるところではこの雨が催花雨(さいかう)となる見込みです。この先、3月末までには北陸や東北にかけて広く開花し、26日には福島、28日には仙台で開花する見込みです。4月に入っても桜前線は速いペースで進み、4月中旬には青森まで北上し、4月下旬に津軽海峡を渡る見込みです。函館では4月26日、札幌は27日に開花するでしょう。
今年の桜は、冬の前半に厳しい寒さの日があり、休眠打破が順調に行われたこと、その後、季節先取りの暖かさの日が増えて、花芽の生長が促されたことで、開花が早くなっていると考えられます。
満開日は、おおむね開花日の1週間から10日くらい後で、週明けには福岡、広島、東京などで満開となるでしょう。
※ 桜の開花・満開の統計開始は1953年
※ 気温の統計開始は1946/47年
※ 催花雨:春に降る、花の生長や開花を促す雨のこと
※ 休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
※ 気温が高い場合、元々温暖な地域は現在より開花が遅れ、元々寒冷な地域は現在より開花が早まる傾向があります
●言葉の説明
平年:1981~2010年の平均値
かなり早い :平年より7日以上早い
早い :平年より3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年より3日から6日遅い
かなり遅い :平年より7日以上遅い