向こう1か月は、全体を通せば平年並みの気温ですが、寒気の影響を受けやすい時期、受けにくい時期があり、それが根雪の始まりに影響しそうです。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。



●1週目(12月5日~11日) 暖気が流入 雨の所も


今日(3日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。

今週末からの一週間は今週のように寒気が長く居座ることはなく、5日から6日や、10日前後には上空に平年より暖かい空気が流れ込む予想となっています。特に10日頃には、沿岸を中心に雨が降ってもおかしくないくらいの気温が予想されており、今ある雪もいったんなくなる所が多くなりそうです。

今日午後3時現在、積雪は稚内で8センチ、旭川で6センチとなっています。このまま根雪になったとすると、稚内でほぼ平年並み、旭川で平年より1週間ほど遅いスタートとなります。しかし、現在の雪の量は平年より少なく、旭川は平年の3分の1程度しかありません。この雪が来週の暖かい空気によって解ける可能性は十分にあります。

また、平年では札幌で12月5日、網走で12月6日、帯広で12月10日が根雪初日で、平年ならこれから一週間以内にさらに3地点で根雪が始まる頃です。しかし、これらの地域でも来週から根雪が始まる可能性は低く、各地で根雪の始まりは遅くなりそうです。


●2週目(12月12日~18日) 道北や札幌で根雪に


この期間は気温は平年並みか低めの予想となっており、寒気の影響を受けやすくなりそうです。

そのため、道北を中心に雪が強まる恐れがあり、再び積雪が増えそうです。旭川や稚内では、平年の最高気温が氷点下になる時期でもあり、積もった雪は解けずに残る可能性が高まります。仮に1週目で積雪がなくなっていたとしても、道北はこの頃には各地で根雪となりそうです。

また、札幌も、根雪の初日が過去最も遅くなった2008年でも12月21日には始まっており、12月半ばに雪が強まれば、それが根雪となる可能性がかなり高いといえるでしょう。


●12月19日~1月1日 クリスマスや年末も雪に注意を


この頃は気温や降水量、日照時間はいずれも平年並みの予想となっています。冬型の気圧配置の強さも平年と同様の見込みで、日本海側を中心に雪が降りやすくなるでしょう。

全体的な雪の量としては平年並みとなりそうですが、今週のように、同じような気圧配置が続くと同じ所で雪が続くため、結果的に局地的に大雪となる恐れがあります。

今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、いつもとは違う年末の過ごし方になる方が多いと思いますが、交通機関への影響なども含めて、最新の気象情報、天気予報は気にしておいた方がよさそうです。


情報提供元: tenki.jp日直予報士