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北海道では、5日から6日にかけて道東を中心に大雪となり、これまでの積雪の記録を更新した地点もありました。
しかし、今シーズンの道内の積雪は、最も多くなった上川地方の音威子府でも最大で158センチと、例年と比べてかなり少なくなっています。このまま積雪200センチ以上の地点が現れなければ、1998寒候年(1997年8月~1998年7月)以来、22年ぶりのことになります。
●最深積雪160センチ未満なら41年ぶり
5日から6日にかけての北海道は発達した低気圧の影響で道東を中心に大雪となり、日高地方のえりも町目黒では一日78センチの降雪を観測。積雪も148センチまで増え、えりも町目黒の年間を通しての日降雪量、最深積雪の記録を更新するほどの大雪となりました。
しかし、北海道全体での今シーズンの積雪は、最も多くなった上川地方の音威子府でも1月31日、2月4日、5日に158センチを記録したのが最大で、積雪200センチ以上の地点は3月に入ったこの時期にかけて一度も現れていません。
もしこのまま、道内で積雪200センチの地点がないまま春を迎えれば、1998寒候年以来22年ぶりのことになります。
また、道内の最深積雪が160センチ未満だった年は、1979寒候年を最後にその後は一度もなく、今後、今シーズンの最深積雪が更新されなければ、北海道としては41年ぶりの積雪の少なさとなります。
●この先高温続く 火水は大雨?
最新の一か月予報によると、この先一か月は気温が平年より高めに経過するため、雪どけはいつも以上に順調に進む見込みです。特にこれからの一週間はかなり気温が高くなりそうで、札幌でも今年初の10度以上という日がありそうです。
そのため、積雪はこれからどんどん減っていき、今シーズンの最深積雪が更新される可能性は低くなっています。
しかし、暖かい空気と同時に湿った空気が流れ込みやすくなるため、10日火曜日から11日水曜日は雨が降り、降り方が強まる恐れもあります。接近する低気圧の発達の仕方や進路によっては、太平洋側の山沿いや山間部を中心に大雨となるかもしれません。
この時期は山に残った雪の雪どけ水が、雨とともに川に流れ込むため、夏場の大雨よりも川の増水などが起こりやすくなります。また、雪自体が崩れてなだれが発生する危険性も当然高まります。大雨や雪どけに伴う事故を防ぐため、今後も最新の気象情報に注意するようにして下さい。