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関東は週末から催花雨。来週は東京で今年初めて最高気温20度超の日も。この暖かさで桜のつぼみも膨らみそうですが、東京の桜開花予想の頃には「寒の戻り」がありそう。冬コートやダウンは、まだ残しておいて下さい。
●「催花雨」とは
関東は、この週末以降、雨の降りやすい日が続くでしょう。春に、早く咲けと花をせきたてるように降る雨を「催花雨(さいかう)」と呼びますが、まさしく桜などの開花を促すような雨になりそうです。ただ、雨を降らせる低気圧の進むスピード次第では、雨のタイミングが変わるでしょう。春の雨に濡れて、体調を崩さないよう、天気予報はこまめにチェックして下さい。
●4月並みの暖かさ のち 2月並みの寒さ
この先は、気温の変化にも注意が必要です。東京の最高気温は、10日火曜と11日水曜頃は、20度くらいまで上がる予想で、20度を超えれば、今年初めてのことになります。東京の最高気温が20度というのは、平年ですと4月下旬並み。この暖かさで、桜のつぼみも少しずつ膨らみそうです。ただ、このまま順調に暖かくなるわけではありません。
14日土曜から15日日曜頃は、また寒くなるでしょう。東京では、15日日曜の最低気温は4度ですが、北風が強めに吹きそうなので、体感温度は0度近くか、氷点下になる可能性があります。さらに15日日曜は、日中も空気が冷たく、最高気温は11度と、2月下旬並みの予想です。「暑がり」や「寒がり」によって体感温度は違いますが、一度「季節先取りの暖かさ」を体感した後ですので、寒さが一段と身に染みるでしょう。3月も半ばに入ると、そろそろ冬のコートやダウンをクリーニングに出したり、片づけたりしたい頃ですが、まだ残しておいた方が良さそうです。
●寒暖差 今年の桜にも影響か
この気温差は、2020年の桜の開花にも、影響を及ぼす可能性があります。
日本気象協会が発表した最新の「桜開花予想」によりますと、東京都千代田区では、3月15日に開花、24日に満開と予想されています。東京で3月15日に桜が開花すれば、これまでで最も早い記録を更新することになります。今年の桜は、関東甲信地方を中心に、記録的な早さで開花する可能性があります。
桜の花が咲く頃や、開花した後の、思いがけない冷え込みのことを「花冷え」と言いますが、東京などでは、まさに「花冷え」となる可能性もでてきました。「花冷え」は、開花を遅らせたり、花を長持ちさせますが、外で歩きながら桜を見る際には、寒さ対策を心がけて下さい。