きのう(9日)は日本列島に寒中のこの時期にはめったいない暖気が入りました。真冬日の地点は0地点(富士山を除く)。1月上旬、中旬で真冬日地点がなかったのは1989年1月8日以来29年ぶりのことです。


●9日は日本列島に暖気が流入


きのう(9日)の東京の最高気温は16度ちょうどと、4月上旬並みになりました。東京で1月に15度に達するのは、およそ毎年あることですが、きのうは全国的に南風が吹き春を思わせるような陽気でした。

最高気温が0度未満の真冬日の地点は0地点(富士山を除く)で、1月上旬、中旬で真冬日地点がなかったのは、なんと1989年1月8日以来29年ぶりのことです。


●春の陽気から一転 西回りで強い寒気


きのうの春の陽気は一転。きょう(10日)は日本列島に西回りで強い寒気が流れ込んでいます。東シナ海には強い寒気に伴う雲がびっしり広がっており、この雲が九州、更に寒気の吹きぬける中国地方や四国にまで流れ込んでいます。九州や中国地方、四国では雪、みぞれ、雨が降り、けさは鹿児島と宮崎で初雪、鹿児島では桜島の初冠雪を観測しました。鹿児島の初雪は平年より8日遅く、初冠雪は26日遅い観測、宮崎の初雪は平年より11日早い観測です。

あす、あさっては更に強い寒気、西日本では今シーズン一番の寒気が流れ込む見込みです。北日本から西日本の日本海側を中心に雪が降り続くほか、西日本の太平洋側でも雪の降る所があり、大雪となる恐れがあります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士