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●世界の年平均気温偏差 2017年は過去3番目の高さ
気象庁では、地球温暖化の実態を把握するため、世界および日本の気温の経年変化を監視しています。
偏差とは平均との差のことで、各データの値と平均値がどれだけ離れているかを示すものです。
2017年は平年(1981~2010年)より0.39度高く、統計を開始した1891年以降では過去3番目に高い値となる見込みです。
平均気温を上昇させる傾向があるエルニーニョ現象が発生していない年のなかでは、最も高い年となりそうです。
これまでに平年よりも高くなった年の1~5位は、
①2016年 +0.45度
②2015年 +0.42度
③2017年 +0.39度
④2014年 +0.27度
⑤1998年 +0.22度
世界の年平均気温は、長期的には100年あたり0.73度の割合で上昇しており、特に1990年半ば以降、高温となる年が多くなっています。
なお、日本の年平均気温偏差は、+0.38度で、統計を開始した1898年以降で、10番目に高い値となる見込みです。日本の年平均気温は、長期的には100年あたり1.20度の割合で上昇しています。
●高温の要因は?
近年、世界と日本で高温となる年が多くなっている要因としては、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響が考えられます。