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●約60年ぶりの記録
今日の北海道付近は冬型の気圧配置で上空には真冬並みの寒気が流れ込みました。
その影響で日本海側を中心に雪が強まり、留萌地方の留萌市幌糠では午後5時の積雪が52センチを観測しました。
札幌でも昨日から強まった雪で、今日の午前11時の積雪が29センチに達しました。昨年(2016年)は11月6日に23センチ、2015年は11月25日に44センチ、2014年は11月15日に25センチの積雪を記録しており、4年連続で11月に20センチ以上の大雪を記録していることになります。
11月の20センチ以上の積雪は過去50年で見ると約5年に1年ほどしか観測されていない珍しい記録で、4年もそれが続くのは1950年から54年にかけて5年連続で観測されて以来のこととなります。
●11月中旬としては17年ぶりの積雪
また、積雪の量としても今年の札幌は記録的なものとなりました。今日の29センチの積雪は、11月中旬までの記録としては、2000年の11月19日に31センチを記録して以来、実に17年ぶりの大雪となっています。
これから明日(20日)にかけては札幌の雪が強まることはなさそうですが、既に路面にも広く雪が積もっており、気温の低い状態も続くため、スリップ事故などが非常に起こりやすい路面状態となります。明日の通勤通学については、足元や車の運転にも十分な注意が必要です。いつもよりも早く家を出られるように早めに支度をするよう心がけましょう。
●この雪は根雪になる?
もう一つ気になるのは「この雪はそのまま根雪(長期積雪)になるのか?」という点だと思いますが、根雪の統計が始まった1961年以降、11月中旬までに積もった20センチ以上の雪は一度も根雪になっておらず、一旦とけてその後に積もる雪が根雪となっています。
この先の札幌の予報でも、22日水曜日から23日木曜日にかけては気温が上がり雨が降る見込みで、今年もこの雪は根雪にならず、一旦とけそうです。
しかし、その後は再び雪の降る日が多くなり、12月4日には平年でも根雪のはじまる日を迎えます。季節は確実に本格的な冬へと進んでいく見込みです。