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●豪雨多発 毎日のように大気の状態不安定
5日から6日には九州北部豪雨が発生し、福岡県朝倉市では2日間の降水量が586ミリと7月一か月分の1.5倍を超える雨が降りました。18日には関東の平野部に雷雲があちらこちらで発生し、東京都の豊島区や板橋区などでヒョウが降りました。秋田県では23日に活発な前線による豪雨で雄物川が氾濫し、新潟県では1日、18日、24日と3度も大雨になりました。
今月は毎日のように大気の状態が不安定で、7月に竜巻注意情報が発表された日数は29日で、ほぼ毎日どこかしらで竜巻などの突風の発生のおそれがありました。また、数年に一度しか発生しないような短時間の大雨を観測・解析した時に発表される記録的短時間大雨情報が発表された回数は、全部で33回もありました。
●台風が8個も発生
今月は、台風3号が7月2日に発生したのを皮切りに次から次へと発生し、台風10号まで発生しました。7月に8個の台風が発生したのは、1971年以来46年ぶりで過去最多タイです。
●厳しい暑さ 日中だけでなく夜間も
この一か月、最高気温が30度以上の真夏日となった所が多くなりました。東京都心では7月の真夏日日数は25日で、13年ぶりの多さでした。ただ、暑いのは日中だけでなく、夜間もでした。最低気温が25度以上の地点が多く、大阪や神戸では31日までに21日連続の熱帯夜に。日最低気温が25度以上だった地点が全国の約3割にあたる286地点にのぼった日もあり、7月としてはここ10年で一番多くなりました。35度以上の猛暑日の地点は平年に比べてそれほど多くはなかったので、日中の日差しで気温が上がったというよりは、夜間の気温が下がらず、日中にかけても気温が高くなったと言えます。
●8月はどうなる?
【気温】
向こう一か月、東日本、西日本、沖縄・奄美では気温は平年より高いでしょう。特に西日本と沖縄・奄美は、前半は厳しい暑さになりそうです。北日本では平年並みの暑さになる見込みです。この夏は、引き続き熱中症対策を万全に行って下さい。
【降水量】
北日本では、前線や湿った空気の影響で平年並みか多くなりそうです。西日本では平年並みか少ないでしょう。
【日照時間】
西日本や沖縄・奄美では平年と同様に晴れの日が多くなる見込みです。北日本や東日本は、前半を中心に曇りや雨の日が多いでしょう。