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●クリスマスを前に「きぼう」を見つけて
街は、クリスマスイルミネーションで輝いていますが、夜空を見上げても、心がキラキラと明るくなりそう。今日、20日は、日本の広い範囲で「きぼう」をみつけるチャンスなのです。
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」はその中の日本実験棟の名前です。条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
「きぼう」が見られると予想される経路は、上の図を参照してみて下さい。
JAXA・宇宙航空研究開発機構によりますと、時刻は17時38分頃から45分頃にかけてです。九州から東北南部で最大仰角(仰角とは、地平線からの角度)が30度以上になるため、見えやすくなります。(沖縄や東北北部、北海道は最大仰角が30度以下でやや見えづらいです。)
見られる方角は、地域によって異なります。
(下の時刻は最大仰角の時刻。この時刻の4分ほど前から見え始める所もあります。)
★福岡:17時41分ごろ 北東
★広島:17時41分ごろ 北東
★大阪:17時42分ごろ 東北東
★金沢:17時42分ごろ 南南西
★東京:17時42分ごろ 南西
★仙台:17時42分ごろ 南西
●「きぼう」が通る頃 天気は?
「きぼう」を見つけるには「雲に邪魔されないかどうか」が重要ですよね。
「きぼう」が通る頃の、各地の天気を詳しく見てみますと…
★福岡:雲が多めながらも、晴れ間がでそうです。
★広島:雲が広がりやすいでしょう。
★大阪:雲に覆われ、あいにくの天気です。
★金沢、東京:大体晴れて、「きぼう」を見られる所が多くなりそうです。
★仙台:スッキリ晴れて、「きぼう」を見られるチャンスです。
この時期に、ずっと空を見上げているには、天気だけでなく、寒さも重要ですね。今夜は、この時期にしては気温が高めなので、空を見上げていても、厳しい寒さはなさそうです。
また、「きぼう」は、明るい光が、すーっと移動していくイメージで見えます。「きぼう」を見つけるポイントは、どの方角を通るか、あらかじめイメージをつかんでおくのも重要です。参考にしてぜひ、「きぼう」を見つけてみて下さい。
●3連休の前の晩 「こぐま座流星群」
そして、もう1つ。クリスマスを前に、夜空を飾るのが「こぐま座流星群」です。
「こぐま座流星群」が極大を迎えるのは22日17時頃で、前後2、3時間がピークとなります。流れ星の数がかなり少ない流星群なので、流れ星が見られれば、「かなりラッキー!」と言えそうです。2017年を前に、そんな数少ない流れ星が見られれば、この先、良いことがありそうですね。
気になる22日の夜の天気は、今のところスッキリ晴れる所は少なく、全国的に雲が広がりやすくなりそうです。でも、22日の夜は『3連休の前の晩』ということで、忘年会やクリスマス会など、夜も外出される方が大勢いらっしゃるかと思います。なるべく街灯などに邪魔されず、空が広く見える所を選んで、夜空を見上げてみては、いかがでしょうか。
●クリスマスイルミネーション キレイに見える気象条件
そして、「きぼう」や「こぐま座流星群」の後、クリスマスを飾るのは、クリスマスイルミネーション。実は、冬にイルミネーションがキレイに見えるのには、理由があるのです。
【誰かに話したくなる豆知識】
冬にイルミネーションがキレイに見えるのは、太平洋側を中心に空気が乾燥するから。空気中に水分が多いと、光が水分に反射して白っぽく見えますが、空気が乾燥すると、光がハッキリと見えるのです。
今年のクリスマスも、太平洋側を中心に空気が乾くので、クリスマスイルミネーションが一段とキレイに輝きそう。でも、クリスマスにはサンタクロースと共に冬将軍もやってきて、寒くなるので、イルミネーションは、しっかり暖かくして楽しんで下さい。