冬型の気圧配置となった北海道では上川地方を中心に雪が強まりました。旭川では今日の明け方から雪の降り方が強まり、この時期としては記録的な大雪になりました。大雪となった旭川ではこのまま史上最も早い根雪となる恐れがあります。


●11月としては記録的降雪


北海道付近は冬型の気圧配置となり、上空には1月中旬並みの寒気が流れ込んだため、日本海側を中心に雪が降り、旭川周辺で局地的な大雪となりました。

旭川では日付が変わってから午後8時までで36センチの雪が降り、1953年の統計開始以来、11月としては史上7番目に多い降雪量となっています。


●根雪初日が10月に?


旭川では10月20日頃から雪が積もっては解け、積もっては解けを繰り返し、10月29日からは一日も途切れることなく積雪が続いています。

根雪(気象庁の統計項目としては長期積雪)は、積雪のある日が30日以上継続している状態を指すため、まだ根雪として確定はしていませんが、このまま積雪が続くと、今年の旭川の根雪初日が10月29日となり、史上最も早い根雪のスタートとなります。

しかも、これまでの北海道としての根雪初日の最も早いものが、後志地方の倶知安で2002年に記録した10月31日。今年の旭川は根雪の北海道記録を塗り替えるかもしれません。


●根雪の確率は100%?


では、今積もっている雪は、このまま根雪になるのでしょうか?

今日の正午には44センチまで増えた旭川の積雪ですが、根雪の統計が始まった1961年からのデータを見ると、旭川で11月に40センチ以上の雪が積もった場合、根雪にならずに解けたことが一度もなく、100%そのまま根雪になっています。

この先の予報を見ても、気温が5度を超えるのも週末のみで、積雪がなくなるほどの暖かさは期待しづらく、今年もこのまま根雪となりそうです。普段の北海道の冬に慣れている人ほど、今年の雪には戸惑いがあるかもしれませんが、既に真冬に入ったつもりで雪への対策、備えをしっかり済ませましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士