【写真】日本ハム新庄監督

日本ハム新庄剛志監督(53)の1年を追ったドキュメンタリー「新庄剛志・球界のアンチテーゼ~2025 ライバルとの劇戦の記憶~」が14日にCSフジテレビONE、FODで放送、配信された。番組内で林孝哉ヘッドコーチ(52)が新庄監督の采配で驚いた試合を振り返った。

それは0-7から追いつき、最後は延長10回に田宮のサヨナラ本塁打で大逆転勝利を収めた6月15日広島戦(エスコンフィールド)の8回の攻撃中のこと。5点を追っていた中で野村が犠飛を放って4点差とし、さらに田宮の内野安打で2死一、二塁となり、2日前に今季初昇格したばかりの宮崎一樹外野手(24)に打席が回ってきた場面だ。

「宮崎のところ、『ランナーがたまっていたら代打いきますよね』っていう感じで(代打を)準備させるんですけど(その日の新庄監督は)『今日は宮崎をずっと使う』って感じだったんですよ。『ファームから内容がいいって言って上げてきているので今日は使う』って監督が言われたんで、あぁ代打使わないんだ、と。この試合に勝つためだったら僕は(代打を)使うべきだと思って提案するんですけど、『いや、今日はいい。宮崎でいく』って。で、あそこで宮崎が打って追い上げていくんですけど…」

実際に宮崎は林ヘッドの想像を上回るように指揮官の期待に応えて左翼線へ適時二塁打を放ち、プロ初打点をマーク。大逆転劇の貴重なスパイスとなった。

新庄監督は1軍選手の状態だけでなく、2軍戦も日々チェックして状態を見極めながら「(入れ替えは)今っていうタイミングが僕の中であるんですよ。(だから2軍で打率)1割9分しか打ってない選手がポンって(1軍に)来て試合で活躍して…長続きするとは僕は思ってないです。この1試合、2試合が大事なんで」と常に目の前の試合に勝つための用兵に徹していることを明かした。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】林ヘッド「代打いきますよね」に「今日は使う」劇的勝利呼んだ驚きの新庄采配