ミーティングで選手、スタッフに話をする井上監督(撮影・中日ドラゴンズ球団提供)

中日井上一樹新監督(53)が最下位の「レッテルはがし」の大号令をかけた。1月31日に、沖縄・北谷町内のホテルで1、2軍ナイン、スタッフを集めたミーティングを開催。3年連続最下位からの巻き返しを至上テーマに掲げる新指揮官は「レッテルをはがせ」と、チーム全員に訓示した。

2軍監督から昇格して以来、口にしてきたのは選手個々への「殻を破れ」指令。開幕への仕上げをにらむ春季キャンプでは、さらに1歩進めた。「世間の下馬評はきっとドラゴンズは弱い、最下位のチームじゃんっていうようなことを言われてる。まず、そのレッテルをはがしにいこうぜ。違うところから攻めていくのもあり。球場での雰囲気であったり、キャンプでの明るさであったり」。ポジティブシンキングが信条の指揮官は訴えた。

自らも殻を破る。「いかに選手たちを踊らせるか。メリハリはつける」。沖縄県内で1、2軍ともキャンプを張っていることで、入れ替えを活発に断行することも示唆。同時に練習に「笑いがあるような」工夫も取り入れるという。

午前中は北谷町、読谷村へ表敬訪問。高いコミュニケーション力を武器にする指揮官は、町長、村長らと笑顔で談笑した。来季球団創設90周年を迎える。「僕らが好調であれば、読谷村や北谷町から応援ツアーもつくれる。一役を買いたい」。チーム、周囲を巻き込んで常勝チーム復活へ全身全霊で挑む。【伊東大介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】井上監督、殻を破って「レッテルをはがしにいこうぜ」最下位脱出の大号令!