【イケオジ対談】武豊騎手からの一言に目頭熱く…吉井監督が見せた「オーナー」の顔/取材後記
<取材後記>
プロ野球・千葉ロッテマリーンズ吉井理人監督(59)と、ジョッキー生活39年目を迎えたJRAのレジェンド武豊騎手(55)の豪華“イケオジ”対談が実現した。後編は、勝負師としての話題が中心に。出会ってから30年、刺激しあい、互いに今もリスペクトする2人が、理想像や目標、今後への思いを語った。【取材・構成=下村琴葉、星夏穂】
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◆武豊騎手から、吉井監督と親交があると聞いた時から、2人の対談を実現させたいと考えていた。私と星夏穂記者は入社3年目の同期。対談を振り返れば、あれもこれも聞きたかった…と後悔も多い。未熟さを痛感したが、この経験を今後の取材に生かしたいと強く思った。帰り際、武豊騎手からいただいた「ありがとう、面白かったね」のひと言に、目頭が熱くなったのはここだけの話だ。【中央競馬担当=下村琴葉】
◆吉井監督は武豊騎手との対談後「カッコ良かったなぁ」とつぶやいた。同世代の2人は四半世紀前、時を同じくして海外に挑戦し、今でも各界を引っ張っている。吉井監督の方が4歳年上だが「豊君は年齢を重ねても全然技術が落ちない」とリスペクトのまなざしを向けていた。中でも「マゼの時はすごくうれしかったな」と所有馬が武豊騎手で勝利したことをしみじみと思い返し、愛馬を委ねるオーナーの表情も見せた。
球春到来。2月1日からはキャンプが始まり、また監督の表情に戻る。ペナントレース独走の1着へ、盟友とのつかの間から力をもらって、チームの手綱を握る。【ロッテ担当=星夏穂】