【ソフトバンク】小久保監督、新スローガン「PS!(ピース)」に込めた思い「美意識は今年も」
真の頂きを目指し、唯一無二の“ピース”となれ! ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が29日、みずほペイペイドーム内で25年のチームスローガン「PS!(ピース)」を発表した。プロフェッショナル スピリットの意味を込め、指揮官が常に求める「プロ野球選手として代えのきかない人材(ピース)になる」の思いも込められた。リーグ連覇、5年ぶりの日本一奪回に向け、タカナインが力を結集させる。
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25年のチームスローガンが「PS!(ピース)」に決まった。みずほペイペイドーム内で発表会見を開き、小久保監督がロゴ入りのボードを掲げる。フレーズには、指揮官の思いが強く込められていた。
「プロ野球選手として、代えのきかない人材になること。プロフェッショナル・スピリットということで、決めさせていただきました」
常に求め続けた。昨季のオリックスとの敵地開幕戦。試合前に選手、スタッフを集めた決起ミーティングで「プロフェッショナル」の意味を説いた。「PS」は「Professional Spirit」の頭文字を取った形で、指揮官からのメッセージが反映された。
「自分の技術を磨かない限りは、居場所がなくなる世界。チームとしての動きはありますけども、個人の技量を上げる大前提があると。彼らはそこに突き進んでほしいなと思います」
“美意識”も継承する。1年前。「美しい野球」をテーマに「VIVA=美破(ビバ)」のスローガンを掲げた。ファンからも人気で「引き継ぐ案もあった」というが、70弱の候補から新たに選考。ただ「美意識みたいなところは持ち合わせていきたいなと。そこは変わらないですし、今年も選手に求めていきたい」と語った。
新スローガンが定着するかしないかは今季の戦い方次第。指揮官は「強くないと浸透しないので。当然ですけど、強いチームを作っていく」と強調した。昨季は4年ぶりリーグVを飾るも、日本シリーズでセ3位のDeNAに敗れた。リーグ連覇、5年ぶり日本一奪回へ-。2年目となる小久保監督の指揮のもと、タカナインの個性(ピース)を結集、チーム力を高めて真の頂きを目指す。 【佐藤究】