合同自主トレのため宮崎入りした巨人浅野(左)と荒巻(撮影・浅見桂子)

巨人の1軍メンバーが27日、春季キャンプ地の宮崎入りした。プロ3年目で初の1軍キャンプスタートの浅野翔吾外野手(20)は「一番声を出して、一番前に。若々しく」と最年少で臨む。新人ではドラフト3位の荒巻悠内野手(22=上武大)が唯一の1軍スタート。楽天から加入した田中将大投手(36)もグレーのスーツ姿でチームの輪に加わった。28日から1軍合同自主トレを経て、2月1日のキャンプインに備える。

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ようやく、晴れやかな気持ちで宮崎に降り立った。プロ3年目にして、初めて1軍キャンプスタートとなった浅野は「1軍(キャンプ)が初めてなので、ちょっとどうなるか分からない。調子がいい日、悪い日もあると思うんですけど、そこはそんなに気にせず。とにかく元気だけを出して、存在感を出していければ」と、力強く意気込んだ。

健康な状態でキャンプに臨めることが何よりの喜び。昨年のキャンプは、腰のヘルニアで故障班スタート。実戦復帰は、2月25日の紅白戦と大きく出遅れた。それだけに「そこ(1軍キャンプ)がどんな感じなのかなっていうのは楽しみだし、不安は今はまだないです」と胸を高鳴らせる。

勝負の3年目を迎える。昨季は、シーズン序盤から長い2軍暮らしが続いた。それでも腐らず鍛錬を重ね、8月12日に1軍再昇格を果たすと、8月の月間打率3割4分8厘を記録。4年ぶりのリーグ優勝へのラストピースとなったが「去年1軍で最後出させてもらって、やっぱりもっと活躍したいなっていうのはあります。1カ月だけじゃなくて、シーズン通して(1軍で)やりたい」。おごることなく、貪欲にアピールを続ける。

今オフは地元の香川で単独自主トレを敢行した。1日、約500スイングを振り込むなど、徹底的に自分を追い込み「いい感じに振れているので悪くない」と充実した時間を過ごし、宮崎にやってきた。

待ちわびた2月1日が目前に迫る。「本当、もう一番声を出して、一番前に行って。若々しくやっていければいいかな。いろんな先輩方と一緒に野球できる機会があるので。いろんなことを質問しながら、より良い1カ月間を送れればいいなと思ってます」。20歳の若武者が、レギュラー争いに殴り込む。【水谷京裕】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】浅野翔吾「元気だけ出して」3年目で初1軍キャンプスタート「若々しくやっていければ」