右足でゴールを決める清水中原

<練習試合:清水4-3済州>◇27日◇45分×3本◇鹿児島ふれあいスポーツランド

J1清水エスパルスの新加入MF中原輝(ひかる、28)が開幕スタメンに向けてアピールした。

鹿児島キャンプ5日目の27日、韓国1部の済州ユナイテッドFCと練習試合(45分×3本)を行い、4-3。2本目の途中から出場したレフティーは随所で持ち味を発揮した。

1点を追う3本目の15分。ハイプレスから敵陣でボールを奪うと、味方からのパスを受けた中原が右足で同点弾。清水加入後の実戦1号は利き足とは逆の右足で、「チームとしていいボールの奪い方ができた。フリーだったので、決めきることができてよかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

セットプレーのキッカーでも精度の高いボールを供給。中盤では相手が捕まえづらい位置でボールを受け、攻撃をスムーズに動かした。中原は「チャンスメークもできたので、感覚はよかった」。セレッソ大阪でチームメートだったMF乾貴士(36)とのパス交換から攻撃のテンポを作る場面も多く、「より(攻撃を)活性化させられるように僕もレベルアップしていきたい」と意気込んだ。

サガン鳥栖から今季清水に加入。昨季までチームには左足のキッカーが不在だった。秋葉忠宏監督(49)も「(セットプレーの)バリエーションが増えるので楽しみ」と大きな期待を寄せる。キャンプではピッチ外でも積極的にコミュニケーションを取り、「選手間の良さも分かってきた」と手応えを口にした。目先の目標は開幕スタメン。中原は「競争に打ち勝って、チームとしても高めていきたい」と表情を引き締めた。【神谷亮磨】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【清水】新加入の中原輝キャンプ初実戦でアピール 移籍後初ゴール「決めきれてよかった」