2人の連係でゴールを奪い、喜び合う清水小塚(左)と宇野

J1清水エスパルスは鹿児島キャンプ5日目の27日、韓国1部の済州ユナイテッドFCと練習試合(45分×3本)を行い、4-3で競り勝った。

1本目の10分に失点。立ち上がりは劣勢だったが、押し返した。秋葉忠宏監督(49)は「ピッチの中で選手が臨機応変に対応し、修正してくれた」。前線からの連動した守備で徐々に主導権を握り返すと、同37分に新加入MF小塚和季(30)のパスを受けたMF宇野禅斗(21)が右足で同点弾。派手なガッツポーズで喜びを表現したボランチは「いいパス交換から、いい形で受けられた。決められてよかった」と声を弾ませた。

2本目の38分には右クロスをMF乾貴士(36)が頭で決めて、勝ち越しに成功。その後は立て続けの失点で逆転を許すも、ギアを入れ直した。3本目はMF中原輝(28)が右足で決めて、再び同点。29分にはブルガリア代表の新加入FWアフメド・アフメドフ(29)が乾のスルーパスで抜け出し、左足で決勝点を奪った。

この日は4バックと3バックのシステムをテスト。プレー強度が高い韓国1部の相手と球際で激しいバトルを繰り広げた。指揮官は「タフで激しい相手にひるむことなく、それ以上のパワーで上回ろうとする気概を見せてくれた。攻撃のところでは狙いがかなり出た。自分たちで修正し、流れをよくするところまで持ってこれたことも素晴らしい。そこは大きな収穫」と満足げだった。

10日間の鹿児島キャンプは、この日で折り返し。2月1日にはJ2ジュビロ磐田との「静岡ダービー」が行われる。【神谷亮磨】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【清水】鹿児島キャンプ初実戦は4―3で韓国1部済州FCに逆転勝ち「狙いが出た」秋葉忠宏監督