プレイボールミーティングに臨む小久保監督(撮影・鬼束羽瑠菜)

新女房役、出てこい! ソフトバンクは26日、福岡市内のホテルでプレイボールミーティング(監督・コーチ会議)を開き、2月の春季キャンプメンバーの振り分けを発表した。小久保裕紀監督(53)はFAで巨人に移籍した甲斐の後継者バトルに期待。A組(1軍)捕手には海野隆司(27)、谷川原健太(27)、渡辺陸(24)に加え、育成で高卒3年目の盛島稜大(20)を抜てき。ベテランの嶺井も控えており、いよいよ正捕手争いのゴングが鳴る。

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注目のレースが、いよいよ始まる。振り分けを決める会議が終わり、小久保監督が新女房役の出現を心待ちにする心境を明かした。

「キャッチャーは誰が出てくるのか、楽しみですね。選手同士の争いを邪魔しないように、じっくり見た上で最終的に誰にするか」

指揮官も熱視線を送るのは、オフにFAで巨人へ移籍した甲斐の後継者バトルだ。昨季は2番手捕手で自己最多51試合に出場した海野、打撃が持ち味の谷川原、渡辺がA組発進。さらに、高卒3年目で育成選手の盛島を抜てきした。B組には経験豊富な嶺井も控える。扇の要のポジションを奪うのは誰か…。キャンプインと同時に、熱いアピール合戦は必至。指揮官は「もう、こんなチャンスはないでしょうからね。しっかり見届けます」と注視する。

首脳陣の意見の一致で、盛島はサプライズ選出となった。城島チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)が高く評価する存在で、昨年5月に「打つことも、守ることも歴代のプロ野球のキャッチャーを覆してくれるようなスケールです。メジャーでキャッチャーができる」と評した。187センチ、104キロの大型捕手で、秘めた可能性は無限大だ。この日は新調したという和装姿で取材に応じた城島CBOは「甲斐という日本を代表する捕手が抜けた。チャンスのなかった選手が、チャンスをもらえるということ。チャンスを与えられる選手がホークスのホームプレートを守り、勝利に導いてくれる準備をしてほしい」と期待した。

リーグ連覇、5年ぶりの日本一へ。小久保監督は「(昨年は)やっぱり最後、日本シリーズで負けた。悔しい、モヤモヤしたまま、このオフを過ごしました。最大の目標『日本一奪回』を掲げながら、よりワクワクしながらキャンプインしたいなと思います」と気持ちを高めた。【佐藤究】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】小久保裕紀監督「楽しみ」移籍甲斐後継者バトル キャンプメンバー振り分け発表