【楽天】古謝樹“ドラ1左腕2人旅”実現へ2桁勝利照準 プライベート仲良し早川隆久に負けん
早川先輩には負けない!23年ドラフト1位の楽天古謝樹投手(23)が26日、楽天モバイルパークの室内練習場で自主トレを公開。1年目の昨季はシーズン途中から先発ローテーションに定着し、5勝を挙げた。一方、プライベートでも仲がいい20年ドラフト1位の早川隆久投手(26)は自己最多の11勝。今季は2桁勝利に照準を合わせて、追いつき追い越せで先輩との差を縮めていく。
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古謝は前を走る早川へのライバル心を隠さなかった。3学年上ながら同じ左腕でドラ1。昨季は自身の5勝に対し、先輩はチームトップタイの11勝を挙げた。現状は勝利数で大きな差をつけられており「追い越さないといけない立場。言葉だけじゃなくてしっかり成績で出せればいいかなと思う」。2年目は2桁勝利に照準を合わせる。
古謝と早川はキャッチボールでペアを組み、技術論を交わすなどグラウンドで一緒に過ごすことが多い。プライベートでも仲が良く、今オフは一緒にシンガポール旅行に行く計画を立てていた。だが、早川が昨年11月のプレミア12に出場したこともあり、日程調整ができず持ち越しとなった。
来オフはともに2桁勝利を飾り、そのお祝いとして欧州旅行にグレードアップするプランも浮上している。古謝は「もちろん『2桁勝利=ヨーロッパ旅行』は意識しないですけど、2桁勝利は(旅行を)計画する前から目標に立てていることなので、成績を達成し、ご褒美で行ければいいかなと思う」。“ドラ1左腕2人旅”を今度こそ実現させる。
今月、先輩はひと足先に海を渡った。旅行ではなくトレーニング目的で単身渡米。昨秋のキャンプでは冗談で「一緒に行くか」と声をかけられたという。米国でのトレーニングに興味はあるが「なぜアメリカに行くのか」というテーマがなければ「お金の無駄になってしまう。アメリカに行くからにはどういうものを吸収したいかとかを、明確にしないと意味がないと思う」。意識の面でも早川から学ぶことは多い。
今季はチームの勝ち頭を狙う。「1年目はただただ投げてたというか、本当にがむしゃらに投げてたんですけど、2年目は規定投球回にいきたいし、2桁勝利も目指している」。2人で切磋琢磨(せっさたくま)しながら先発ローテを支える。【山田愛斗】