開幕前の支配下登録に向けて育成選手にハッパをかける藤川監督

あるぞ、開幕前の支配下登録! 阪神藤川球児監督(44)が25日、育成選手を開幕前に支配下登録する可能性を示唆した。青柳晃洋投手(31)が今月フィリーズとマイナー契約を結んだため、定員70人の支配下枠は残り3枠から4枠に増加。2月1日から始まる沖縄春季キャンプを前に「必死にアピールした方がいい」とハッパをかけた。目の前にある支配下登録の椅子。チャンスをつかむのは誰だ!?

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キャンプインを約1週間後に控え、藤川監督がゴングを鳴らした。「4枠空いたことはものすごく大きい。選手を上げるつもりでいる。育成の選手たちは本気で、前にいるコーチたちに必死にアピールした方がいいです。そこにはチャンスがあります」。虎視眈々(たんたん)と支配下枠を狙う選手たちにとって、春の沖縄は大きなチャンスとなる。

青柳がフィリーズとマイナー契約を結んだため、残る支配下枠は4に増加。この「4」が大きな意味を持つ。「3枠だったら、リスクマネジメントをしなければいけないので、難しかったんですけど。4あるので、ある意味でいうと、チャンスを与えられるので、非常に楽しみ」。3枠のままなら予期せぬ故障などに備え枠を空けておく必要があるが、今なら増えた1枠を「チャンス枠」として使えることができる。

すでに育成選手たちは猛アピール中だ。球団初となるドミニカ共和国でのトライアウトを経て入団したベタンセスは、昨秋キャンプで自己新の161キロをマーク。この春は宜野座組スタートが決まった。2年目福島は、台湾アジアウインターリーグで出場選手最多9盗塁、打率2割9分8厘と成長を見せた。同じく2年目の松原、支配下復帰を目指す森木、さらに今年加入した育成4選手らもチャンスをうかがう。「バックアップに回れる選手なのか、スペシャリストなのか、困った(時の)ワンポイントでいけるのか」。それぞれの“一芸”で存在感を見せることができれば、背番号2桁がグッと近づく。

「結果だけではなくて、ウオーミングアップの動きであったり。新外国人もいますし、新しく育成の選手もいますし、楽しみ」。宜野座組も、具志川組も関係ない。藤川阪神のピースとなる1枠をかけた、勝負の沖縄キャンプが始まる。【磯綾乃】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】藤川監督「必死にアピールした方がいい」青柳が抜け支配下4枠に 開幕前登録へハッパ