センバツ出場が決定し、喜ぶ智弁和歌山の選手たち(撮影・滝沢美穂子)

<第97回選抜高校野球大会:選考委員会>◇24日

智弁和歌山が聖地でリベンジする。24日、2年ぶり16度目のセンバツ出場を決めた。1、2年生9人がメンバーに入った昨夏の甲子園は初戦敗退。悔しさを糧に聖地への切符を獲得した。主将の山田希翔(まれと)内野手(2年)は「悔しい結果で終わったので、この春こそは日本一をとれるように」と目を輝かせた。

日米で野球殿堂入りしたイチロー氏(51)が、20年12月に同校を指導。動画や指導内容などが受け継がれ、現在も練習方法や考え方などに影響を与えている。昨夏から主に先発の渡辺颯人投手(2年)らは肩の可動域が広がる初動負荷トレーニングなどを実践。「(投球が)変わります。けがしにくくなった。助けられている」と感謝する。

昨秋は近畿大会決勝で東洋大姫路に敗北。山田希は「体の大きさを感じた」と全体で冬に体重や筋肉量の増加に取り組んだ。自身は体重が70キロから80キロまで増加。最速152キロ右腕の宮口龍斗投手(2年)も体重86キロまで5キロ増え「自己最速を出したい」と宣言。昨年12月にはグラウンドの外野に人工芝が敷かれ練習環境も向上。山田希は「成長した部分を出せるように」と力を込めた。【塚本光】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【センバツ】智弁和歌山、昨夏初戦敗退の悔しさ糧に甲子園切符「春こそは日本一」山田希翔主将