【阪神】近本光司が母校関学大と連携 教育支援のサポート依頼「こういう形で恩返しできる」
阪神近本光司外野手(30)が24日、兵庫県西宮市の関学大で、自身が理事を務める一般社団法人「LINK UP」と、母校である同大学との連携協定締結式に出席した。
昨秋、同大学と共同で「子ども夢応援プロジェクト」を実施。淡路島の子どもを招いて同大学のキャンパスでスタンプラリーを行った。今後も同プロジェクトを続け、地方創生、教育、スポーツ振興において、企画・実施などで協働していく。近本は「自分は人の支えでここまで来られた。プロ1年目から社会貢献活動をしてきたが、現役の間だけで終わるのはもったいない。次世代につなげていきたい。こういう形で恩返しというか、関学と一緒に組める。大きな一歩を踏み出せたのかなと思います」と話した。
「LINK UP」は昨年12月、兵庫県の芦屋市教育委員会と連携協定を締結。同市内の中学生に経験や探究の機会を提供することで、主体的に考える力、問題解決の力、コミュニケーション能力や表現力などの向上に寄与するのが主な目的。「LINK UP」は企画、運営や人材の確保などで協力する。単発のイベントではなく、継続的に進めるために、大学生の手を借りるプランを公表していた。
会見に出席した関学大の森康俊学長(57)は「学生が関われるチャンスをいただき、本当にありがたい。在学生と卒業生が一体となって地域社会に貢献できるプログラムをスタートできたことは本当に意義がある。学びの機会として、多くの学生がプロジェクトに参加することを期待しています」と有名OBの積極的なアクションに感謝した。
近本は兵庫県淡路島の出身。全国の離島支援を主な目的として、昨年、「LINK UP」を立ち上げた。故郷の淡路市在住者を甲子園に招待したり、淡路島や自主トレ地・沖永良部島の子どもを対象にスポーツ教室を開催。23年には社会貢献活動やファンサービスに取り組む選手を表彰する球団制定「若林忠志賞」を受賞している。