米殿堂会見でイチロー氏が愛犬一弓への思い明かす「ずっと一緒に過ごして旅立った」
2025年の米国野球殿堂表彰者となった3氏の共同記者会見が23日(日本時間24日)、米ニューヨーク州のクーパーズタウンで行われ、メジャー19年間で通算3089本安打を放ったイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐)が、C・Cサバシア氏(44)、ビリー・ワグナー氏(53)とともに出席した。
クリーム色の野球殿堂のユニホームに袖を通したイチロー氏は、大事にしているものを問われると愛犬一弓(いっきゅう)に言及した。
「僕はですね、現役時代をずっと一緒に過ごして、旅立った一弓という犬がいるんですけど、一弓は実はプラック(殿堂盾)を作ってもらっていて、ホール・オブ・フェイムに入っているペットはボブ・フェラーの猫と、うちの一弓しかいないらしいですね。そのプラックがすごく大事ですね」と穏やかな表情で語った。
愛犬家のイチロー氏は、02年から柴犬の「一弓」と生活をともにし、19年3月の同氏引退を見届け、同年夏に息を引き取った。引退会見では、当時18歳の愛犬の姿に「さすがにおじいちゃんになってきて、毎日フラフラなんですけど。懸命に生きてるんですよね、その姿を見てたら『俺、頑張らなきゃ』って。ジョークじゃなくて本当に思いました。まさか最後まで一緒に、僕が現役を終えるときまで一緒に過ごせるとは思っていなかったので、これは大変感慨深いですね」と話していた。その後、新たに「一弓」と血縁関係にあるオスの「天朗」と、メスの「姫弓」を迎え入れた。