フォームを確認するヤクルト石原(撮影・上田悠太)

ヤクルト石原勇輝投手(23)がゴールデンルーキーに刺激を受け、飛躍の2年目とする。

23日、埼玉・戸田球場でブルペン入りし、20球を投げた。1軍キャンプスタートとなった左腕。「投げた感覚も良くて、キャンプにスムーズに入れると思う。競争がこれから始まってくる。負けないようにしっかりアピールできたら」と力を込めた。

楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(21)は広陵と明大の1学年下の後輩にあたる。同じ道を歩んできた次世代のスター候補の存在は、向上心をくすぐる。ドラフト指名後もラインでメッセージをやりとりした。石原は「宗山には負けないように。練習も真面目で私生活も隙がなかった。すごいお手本となるような選手。1軍の舞台で戦えたらいい」とリーグは違うが、交流戦での対戦をイメージした。投手と野手で違うが自然と意識する。先輩の意地を示す1年としていく。

昨季のチーム防御率3・64はリーグ最下位だった。石井投手コーチは「左ピッチャーは何枚いてもいい。みんなでいい競争をしてほしい」と投手陣の底上げを図る。石原については「だいぶボールも元気になっている。プロのペースも分かったと思うので、すごく楽しみ」と期待を寄せた。

石原は1年目の昨季、1軍で1試合の登板のみだった。米ハワイ自主トレでは、一緒に練習したチームメートの田口にスライダーの感覚を学び、得意のカーブを改良した。ココヘッドの登山でも体をいじめ抜いた。「いい方向につながっている」と充実のオフを過ごす。結果を求めていく。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ヤクルト】石原勇輝が「宗山には負けないように」広陵、明大の1年後輩の黄金新人から刺激