【新潟】MFミゲル、新加入会見「歴史に名を残す」他クラブのオファー断り入団を決断
アルビレックス新潟が21日、ホームのデンカビッグスワンスタジアムでブラジル出身のMFミゲル(21)の新加入会見を行った。
U-15、17ブラジル代表を経験しているアタッカーは「目標はタイトル。自分の名をチームの歴史に残したい」と目標を掲げた。22日から宮崎キャンプに合流し、2月15日の開幕戦から暴れ回る。
ミゲルの利き足は右だが、逆足も器用に使って攻撃をけん引し、積極的にミドルシュートも狙う10番タイプだ。「自分のスタイルはリズムをつくること。でも、相手が油断していたらドリブルもできる」と自身のプレースタイルをアピールする。
ブラジルの名門、フルミネンセの下部組織出身で、19年6月には16歳71日でトップチームデビュー。同クラブの最年少記録を54年ぶりに塗り替えた。その後、21年9月に同リーグのブラガンチーノに移籍し、23年2月からはロシアのPFCソチでプレーした。
PFCソチでの最後の公式戦出場は24年5月。その後はブラジルに戻り、パーソナルトレーナーと午前と午後の2部練習で体を動かし続けた。新潟からのオファーは同11月。ブラジルやロシアの複数クラブからも獲得オファーが届いたが、「新潟の(パス中心の)スタイルや、ルヴァン杯準優勝が決め手になった」。
憧れは元ブラジル代表のフェリペ・コウチーニョ(32)。「あまり人と比べられることは好きではないけど、彼にはすごく影響を受けた。まねはしてきた」と明かす。まだ、21歳。将来の目標は世界のビッグクラブでプレーすることだが、「新潟も大きいクラブと認識している。長くプレーしたいし、サポーター、クラブに好かれたい。期待に応えられるよう、ピッチで全力を出していく」と決意する。
シーズン開幕まで約1カ月。ブラジルで体を動かしていたためコンディションは「問題ない」とキッパリと話し、「コーチングスタッフの要求、メニューをこなしたい」。笑顔で宮崎キャンプへ向かった。【小林忠】
◆ミゲル・シルヴェイラ・ドス・サントス 2003年3月26日生まれ、ブラジル出身。フルミネンセ(ブラジル)-ブラガンチーノ(ブラジル)-PFCソチ(ロシア)。U-15、17ブラジル代表。174センチ、70キロ。