険しい表情を見せるマンチェスターUのルベン・アモリム監督(ロイター)

<プレミアリーグ:マンチェスターU1-3ブライトン>◇19日◇第22節◇マンチェスター

ブライトンにホームで完敗したマンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督(39)が「クラブの歴史上最悪のチームかもしれない」と自虐した。試合後の会見の模様をBBCなど現地メディアが報じている。

テンハグ監督の後任として、ポルトガルの名門スポルティング監督を辞して昨年11月11日に「赤い悪魔」の指揮官となったアモリム監督だが、リーグ戦11試合で勝ち点はわずか11(3勝2分け6敗)。順位は13位まで後退している。

「プレミアリーグここ10試合で我々は2勝しかしていない。マンチェスター・ユナイテッドの歴史においてそれがどういうことか、想像してほしい。これは私にとって何なのか想像してほしい。我々は前任監督より負けの多い新監督を迎えているということも、私はすべて承知している」と発言した。

その上で「我々はマンチェスター・ユナイテッドの歴史の中で最悪のチームかもしれない。あなた方メディアが見出しを欲しがっていることもわかっているから、そう認めた上で、変えなければならない。どうぞヘッドライン(見出し)にしてくれ」と言い放った。

アモリム監督の発言は誇張ではないようだ。BBCはマンチェスターUの歴史的屈辱を記録面から列記している。

(1)プレミアリーグにおいて今季6度目のホームでの敗戦であり、1893-94年シーズン以来、開幕からホーム12試合で最多の敗戦となった。

(2)直近ホーム5試合のプレミアリーグで、いずれも先制点を許している。これはクラブ最長のワースト記録。

(3)今季リーグ戦22試合中10試合に敗れており、名将アレックス・ファーガソンが率いた1989-90シーズン以降では、最も早く2桁の敗戦を記録している。

創設147年、英国が世界い誇る名門クラブには降格の危機さえ迫っている。直近の降格は1974年を最後だが、アモリム監督は先月「降格する可能性がある」とも発言している。

波紋を呼びそうな指揮官の言動だ。今後の動向から目が離せなくなった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 マンチェスターU「史上最悪のチームかもしれない」アモリム監督が大胆発言「見出しにしてくれ」