ランニングする楽天ドラフト5位の吉納(撮影・山田愛斗)

新たな風を吹き込む。楽天は19日、春季キャンプのメンバー振り分けを発表した。新人ではドラフト5位の吉納翼外野手(22=早大)、3位の中込陽翔投手(22=四国IL徳島)、1位の宗山塁内野手(21=明大)、4位の江原雅裕投手(24=日鉄ステンレス)の1軍スタートが決まった。吉納は若々しくプレーすることを誓い、中込は先輩に積極的に助言を求めていく。

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期待の長距離砲・吉納は、1軍外野陣最年少としてフレッシュにプレーする。メンバー振り分けで1軍キャンプスタートが決定。「ワクワクしています。楽しみです」と声を弾ませた。「いろいろ分からないところもあると思うけど、頼るところは頼って。1年目らしく、まだ年齢的にも一番下の方なので、若々しく、はつらつと。結果とかも大事ですけど、取り組む姿勢もアピールしたい」。野球以外の面にもこだわる。

宗山、中込、江原の同期3人も1軍メンバー入りを果たした。「ポジションが全員違うので。ライバルっちゃライバルですし、ライバルじゃないと言えばライバルじゃない。難しいですけど。同期で全員、頑張っていけたらなと思う」と共闘を誓った。

キャンプ期間は先輩たちとの積極的な会話を心がける。「今の段階では、分からないことがまず分かってない状況。誰っていうよりかは、いろんな人とコミュニケーションを取って、自分がどういう人か覚えてもらうのも大事ですし、相手がどういう人だっていうのも。チームワークが大事なので。コミュニケーションをしっかり取れたら」。“人たらし”になることを意識する。

外野のポジションは昨季の楽天をけん引した辰己と小郷を筆頭に、ベテランの田中和、若手の中島、武藤と争うことになる。吉納の持ち味は東京6大学リーグ通算13本塁打を誇るパワー。チームでも希少な長距離として、日に日に存在感を高めていく。【山田愛斗】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【楽天】ドラ5吉納翼“人たらし”意識し1軍キャンプスタート「コミュニケーションしっかり」