「ミスター・ベースボール」と呼ばれた名実況キャスターのボブ・ユッカー氏が90歳で死去

24年7月28日、ブルワーズ－マーリンズ戦であいさつするユッカーさん（AP）

現役時代に捕手としてプレーし引退後にキャスターとして活躍したボブ・ユッカー氏が90歳で死去した。ブルワーズの発表によると、一昨年はじめから肺がんの闘病を続け、現地16日朝に亡くなったという。

ユッカー氏は62年にミルウォーキー・ブレーブスでデビューし、メジャー6年間、3球団で297試合に出場し、通算打率2割、14本塁打、74打点。引退後にキャスターとして名実況で名をはせ、「ミスター・ベースボール」と呼ばれた。89年に公開され大ヒットしたチャーリー・シーン主演の映画「メジャー・リーグ」に実況アナウンサー役で出演するなど、芸能界でも活躍。ブルワーズで長くラジオ実況を務め、昨年まで実況アナウンサーとして現役だった。

01年に米ラジオ殿堂入りし、03年には米野球殿堂から、野球界に貢献したキャスターに贈られる「フォード・C・フリック賞」を受章した。